第42話 どうせならヒノキ風呂
「なんでこんなにドロップするんだ?!普通じゃねーぞ!!しかもまたスキルオーブまで。」
ブブト様が驚きを声にする。
僕らの乱獲に目を奪われていたみんなだったけどまずは安全確認。
「怪我はないですか?」
「い、いや、無いけど馬も馬車も無傷だし。ハーピィの羽なんて落ちてる物しか見た事ないぞ。あとハーピィ肉は、なんか、、旨そうだな。」
「私が管理しまーす。肉はこっちに!後でまとめてクリーンかけます!羽はこっちに!ピスタ君このオーブ3個とも【ヒール】だったよ!」
回復のお姉さんが羨ましそうな目で僕らを見つめるけど、ブブト様の仲間だし回復役ならヒールくらいは覚えててほしい。
「じゃ1つはあちらのお姉さんに。」
「はーい!どうぞ。」
「えっ!えっと、ええーーー!!!こ、こんなの払えませんよー!」
「や、だから、どうぞどうぞ。3個もあるし1個ミアちゃんに使っても余るので。」
「ででで、でしたら!!良いですか?ブブト様。」すごい迫力でリーダーの確認を取るお姉さん。
「あぁ、メシ代のお返しが何百倍になって帰ってきやがったな、ありがとうピスタ、ミア!」
照れながら和気あいあいと笑ってる中、顎が外れた様に固まっていたラジルお嬢様とエンドゥさん。
「なんの魔法でしたの?!口外しませんのでぜひ教えてくださいませっ!!」
「あ、あははは!!あれ魔法じゃなくてスキルですよー初級スキル投石の進化【遠投】ってやつで。あっ!カケッココケッコ見つけた!ミアちゃん!取りに行こ!!」
「おっけー!!今日は焼き鳥祭りだねっ!!」
「10歳らしい無邪気さが、更なる恐ろしさを増すスパイスになってらぁ。」
と斥候のお兄さんがボソリと呟いた。
その日は順調に進みまた野営の時間。
昨夜と同じくアースウォールで安全地帯を作りお風呂を作成。
第二陣で入る男性チームのお風呂がややぬるくなる為、再加熱を依頼されて焼けた石を使って入れた所なかなかアチチなお風呂で喜ばれた。
ブブト様と魔法使いのおじちゃんが
「ピスタさぁ、冒険者やめてセントの街でさっきの風呂作って商売してくれよ。」と言ってきて僕はカケッココケッコの肉の火加減を調整しながら囲炉裏越しに、
「嫌ですよ。僕の目標の風呂はヒノキ風呂です。あんな突貫の土でできたショボイお風呂はお客さんに失礼じゃ無いですか!」と返した。
「ヒノキブロ?」
知らないかぁーまぁ僕も前世の曖昧な記憶ですが。
「ピスタくんなんか頭いっちゃってるから変な言葉使うけど、気にしないでくださいね!」
とエグ味のあるフォローがミアちゃんから入った夜だった。




