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第36話 初仕事

街を出て15分。


教えてもらった森の浅い場所で貰った絵を見ながら癒し草を探す。

見つけたのは村の畑で育てていたホウレン草と言う野菜に似た緑の草だった。


「このぐらいで良いかな。ピスタくんコレってどうやって使うんだろう?ポーションの材料って言ってたけど。」


「ポーションって傷を直す薬だよね?」と見たこともない薬の想像をしながら僕が返事するとミアちゃんは


「魔法で直す方が楽なのになんで作る必要があるんだろう。」と疑問をぶつけてくる。


「んんー。。あ、あれ?ちょっと待って?あの遠くにいる鳥、カケッココケッコじゃない?」


「あ、ほんとだ。でも私達には早いんでしょ?」

「まぁまぁ、物は試しだよ。貫け小石!ハイパースキル【遠投】」

「何それ、掛け声ダサ。って!ええーーー!!あたったよ!凄いっ!」


駆け寄ってみると僕の遠投で投げた小石はカケッココケッコと呼ばれる鳥の嘴を割って頭が凹んだ状態で転がっていた。


ニンジンの野菜カゴ山盛り一つ分ぐらいだから20kgぐらいだろうか?かなり重い大きな鳥だった。


「もうハイパースキルは封印します。」

「そうしてください。」

 

「あ、血抜き血抜き。」

カケッココケッコ岩に寝かせて首を下にする。

ポタポタと落ちる血はゆっくりと速度を落としながら止まる気配を見せない。ちょっとグロいけど首を切るか。

薬草採取用のギルド支給ナイフで首を切り離す


ポトリと落ちる首は綺麗な断面になり残りの血を全て出して血抜き完了となった。



「で、なんでカケッココケッコはドロップしないの?」

そうだよなー、僕の目の前で血抜きをされている食用のカケッココケッコと呼ばれる鳥は前世の記憶では、【キジ】と呼ばれる風貌だと思われる。

「魔物じゃないからかなぁ?」



重いけど2人で運ぶ首のないカケッココケッコはシュールだったがなんとか約束の時間前に街に帰りギルド受付に報告する。

受付のお姉さんは癒し草そっちのけで僕の持つカケッココケッコを2度見して

「え?罠仕掛けてすぐ捕まったの?!」と聞いてきた。


「いや、小石を投げたら当たりました。」

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