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第27話 LUK極振り

「僕が解呪した。」


見開かれた白と黒5号の瞳は潤み始める。


「呪いが、呪いが解けた。解放されたんだ。」ポタポタと流れ出る涙は止まる事を知らず頬を伝い、顔から離れて床を跳ねた。


そこで村人達が鼻で笑い出す。

「ピスタ、お前バカ言っちゃダメだぞ!なんの呪いか知らないが、お前のその割り振りで呪いを解くなんて馬鹿げてる。こんな時に嘘も大概にしとけよ!」

「そうだぞ!」

「そうだそうだ!!」


白の黒5号はそんな僕に

「ありがとう。」と泣きながら呟いてて、これが彼の本音なんだろうと感じた。


村人を無視して僕は質問する。


「殺す意志は【魂の束縛】によるものだったのか?」と問う。

「あぁ。たぶんそうだ。今は誰も傷つけたく無い。」


「誰からその呪いを受けたんだ?」


「恐らくアルフ神聖国最高指導者、教皇イルミナ様だ。」


村長の周りで男達が

「アルフ神聖国って確か俺たちの国の事だよな?」と話している。


「イルミナ。そいつが悪いんだな。」


「いや、現在、ガルマン帝国とオムグ商業国家とここアルフ神聖国の大国3つ間で戦争中だ。

他にも小国や別の勢力相手に戦争をしていてイルミナ様の指揮でアルフ国はなんとか維持されている。」


村長が

「そんな戦争があるなどと言う話は生まれてこの方、聞いたことがない。証拠はあるのか?」


ミアちゃんは

「知らなさすぎたんだよ。村の事しかみんな何も知らないじゃん!

国も戦争も強化ポイントの事も、スキルの事も何にも知らずに知恵を押さえつけられて!


今更家畜じゃないって言われても!!一生それを疑って生きていかないといけないの?!!私はもう嫌!!」


周りの大人も俯いて言葉を詰まらす。しかし村長は方針を固めなければならず。

「とは言えこの土地を捨てて他所で生きていく術など我々には無いの、」


言葉途中で遮る様に

「自分で決めるべきよ!家畜に成り下がるか、人間らしく生きるか!!みんなはどうなの?」


「それを決めるのが私の役割であって、」

「いや、父さん。ピスタ君じゃ無いか?」そう言い出したのはまさかのクレリーだった。


「俺もそう思う。ピスタがいなければ多分全員死んでいたんじゃ無いか?そうだろ?ピスタ。」ドゴルも状況を理解していた。


「ハハハハハハハハハ!!!!」

子供達の話をまるで夢物語の様に信じられない大人達は大笑いし出した。


クレリーもドゴルも、ミアちゃんも、僕と同じ様な歯軋りをしそうな顔して大人を睨む。


1人の村人が目尻に笑い涙を浮かべながら

「もーいっぺん、もういっぺん言ってみろよ!!

お前の強化ポイントを何に割り振ってしまったのかを!!」


と言ってきた。


片方の頬が上がっていた。つられてじゃ無い、確かに

自分の意思でこの状況に笑っていた。



笑いたい奴は笑え。

今のうちに笑え。

笑える時に笑え。


僕の話を理解した時、

自分たちの世界がいかに狭かったか。

いかに脆かったか。

どうすれば生き残れるのか、

どうすれば納得して死ねるのか、


父さんや母さんの様に誰かを守る為に動けるのか、

最後の一瞬を絞り尽くした兄ちゃんの様になれるのかを。


笑いながらでいいから全力で考えろ!

じゃなきゃ大切な仲間を、家族を、恋人を失ったお前たちに、、、

いや違うな、僕達、全員に!生きてる価値なんて無い!!



お前らが望むなら質問に全部答えてやろう。










「LUK極振りで今までやってきたけどなんか質問あるやついる?」










第1章 完







お読みいただきありがとうございます。

毎話いいねくださった優しいお方。感謝です!!

万が一、人気があれば第2章も検討中です。

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