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第25話 家族の最後

「ヒール!」


白の黒5号は、焼け焦げる脚を見て気を失い後ろに倒れる。

それと同時に炭化した足先はだんだんときれいな素足に戻っていた。


ぐったりと横たわる白の黒5号のステータスをもう一度盗み見するとこう出ていた。


【白の黒5号】

【浄化】LV1

【水属性】LV10

【水の加護】LV10

【水神の加護】LV1

【斬撃】LV10

【飛ぶ斬撃】LV1

【加速】LV8

【魂の束縛→解呪】


明らかにこの歳にはそぐわないスキルポイントの量。


ミアちゃんが怒鳴り捲し立てる様に責めてくる。


「何でこんな人殺し助けたのよ!!カシュウ君やみんなを殺したコイツを!!なんで!許せない!ドロドロになるまで溶かして、」


僕は震えながら声を出す。

「・・・魂の束縛が解呪されてる。」


ミアちゃんのお父さんをピュリファイで解除出来なかったのに。


「え?」


「コイツの本心で動いてたわけじゃ無いかも知れない。」


「でもっ!!だけど!!」

「ミアちゃん、僕もコイツを殺したい!!でもまだ聞かなきゃならない事があるんだ。」


そう言いながら地面に横たわる真っ黒な髪の少年を2人して見つめた。



程なくして生き残っていた村人達が何人か寄ってきた。


「おいっ!こっちだ!無事か?!!」

たぶん村長だろう1人の男が僕らに向かって聞いてきてハッとして様な顔で白の黒5号を見つける。


「そやつは死んだのか?」と聞いてくる。


「死んで無い。」

「神父様を殺すほどの力の持ち主がなぜ倒れている?」

「呪いを解いただけです。」


「??やはり、何かの呪いで狂って神父様を殺めたのか。」

微妙に勘違いしているがそんな事はどうでもいい。


「あの!!僕の、僕らの父さんと母さんは無事ですか?!」


後ろの方で声が聞こえる、

「あの2人はもう。」

「夫婦とも。」


悔しくて手に力が籠る。

隣でへたり込んで大声で泣くミアちゃんを見てうつむくと、つられてボトボトと大粒の涙が溢れてきた。


「あの狂った司教は捕らえておけ!クレリー、2人を安全な場所へ!」

息子のクレリーはケガしているにも関わらず指示に従う。

「はいっ!すまない、ドゴルも手伝ってほしい。」

「あぁ、わかった。」

ドゴルも寄ってきて脱力した僕らの所へ寄ってくる。



僕らはドゴルとクレリーに支えられてその日、村長の家で一晩を過ごした。




震えながら疲れて眠る。


その日見た夢は

父さんと母さんが近くで優しく見守る中、

畑の真ん中で兄ちゃんに抱きつかれて大声で笑いながらじゃれ合う夢だった。

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