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第23話 兄ちゃん

元に戻った兄ちゃんが僕達の腕を掴んで離脱を図ろうとする!

「ピスタ!ミア!こっちだ!」

兄ちゃんの剛力に掴まれ逃げる様に走り出していた。


後ろで一部の村人達が農具で武装して神父の言う通り白の黒5号と敵対する。


叫び声も悲鳴も入り混じるその場を抜けて村を飛び出した所で後ろから声がした。


「オー ピー キュー アール。どの村もそろそろ徴兵予定の村だったのに。惜しいことをした。俺は教皇様からお仕置きがあるから、腹いせの前借りでピー村は皆殺しだ。」

振り返りため息をつく。


「何の為に、何の為にこんな事するんだ!!」

兄ちゃんが怒りながら質問すると

「戦争だよ。」とあっけらかんとした答えが返ってきた。


またも手に水の刃ができかかって僕らを狙おうとしている。

「兄ちゃん!ミアちゃん!!鉄壁を!!」

「おぉ!」「うわぁーー!」

すっと立ち止まり兄ちゃんは手を前にクロスして構える。ミアちゃんは何か唱えていた。


「ウォーターカッター!!」

「鉄壁!!」「溶けろぉ!!」



僕を守る様に2人の鉄壁を砕き、ボタボタと流れる血を見て青ざめる。

奴のウルカッターは2人を跪かせるのに十分な威力だった。


「兄ちゃーーーーん!!!!!!」



「ピスタ、、ミアち ゃん   の手あて、を。」


兄ちゃんが蚊の鳴く様な声で呟く、


「キュア!キュア!!キュアーー!!!」


「あーーーーー!!!!!」

僕は近くの大きな石を持ち上げスキル【遠投】で白の黒5号に向かって投げる!


「なにっ!?!!」白の黒5号は油断したのか腹にぶつかり数メートル飛ばされた。

その隙に兄ちゃんにもキュアをかけようとすると

兄ちゃんが倒れたまま。

「きいてくれ、ポイント 交換を、する時が  きた。

すぐ、、ピスタが、、、使ってくれ。」


??どう言う事だ?


またこちらに歩いてきて笑いながらウォーターカッターを詠唱し出している。



だめだ。もう、全滅だ。


ミアちゃんが血を吹き出したまま立ち上がる。

目が、まだ諦めていない。

「あと一発。ウォーターカッターは私が受ける。あの水は刃の部分を溶かせる。」


闘いの中、洞察力を持って奴の攻撃をミアちゃんが解析した。

結果、スキル【溶かす】で斬撃を失わせる事ができると判断したんだ。


「ピスタ 行くぞ!!!」

兄ちゃんが最後の息を大きく吸い込んだ。


「DP交換!!

俺の全てを!!ドロップに!!」









藍色の光が輝く中、最後に聞こえた声は






「ピスタ・・・大好きだぜ!」




だった。


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