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第19話 司教再来

ついにやってきた。

久しぶりに見る司教 白の黒5号 は小さな袋から出てくるとは想像もつかない大きなベル、というか鐘を携えている。


「あれは何?ピスタ君知ってる?」


「いやぁ、全く・・・あっ!魔道具!?ほら洗の、じゃなかった、お祈りの為の。」



すり寄る様に前回やらかした神父の先生が近寄る

「司教様!ようこそお越しいただきました!!」


「前置きは無しだ。準備はいいか?」

フードの下の顔を見た。僕にはやっぱり子供に見えたんだ。

鋭い目つきで睨む白の黒5号に対して神父は

「その事で早急にお伝えしたいお話が。ひとまず奥で、」


「ここで言え。」


萎縮した神父は話し出す。

「1人、例のスキルを覚えさせて頂いて、そちらが私の代わりになると言うのはいかがでしょうか?本人もその気の様で。」


「今から覚えるのか?何ポイント分だ?」

「5SP分未使用のものがありますのでLV2にはなりますが、」


「お前のLVは4だったはずだが、」


「でっ!では、わかりました!!こちらの村全員を出兵させます。思う存分前線でお使いください!」


「我が身可愛さにそちらを取るか。ここはそれほど成熟した村か?」


(成熟した村?)


「大丈夫ですここピー村はなかなか粒揃いで数も多いので、」


ピー村、そう言えばそう呼ばれてるらしいねこの村。


他の先生達は暗い顔をして下を向いている。ミアちゃんが

「先生どうしたの?」

と聞いた時

「何を話してるんだ??」兄ちゃんがやってきて合流できた。


白の黒5号と神父の話をさっと伝える間にさらに会話は進む。


「却下だ。不確定要素は排除する。」


「そうですか。私がカネになる事は決定事項の様ですね。」

何かの痛みに耐える神父の声は底しれない怒りを感じる。


「死を待って鐘にお前のスキルをエンチャント出来るんだ。お前の育てた村をさらに発展させ」


「ふざけるなよ。」神父がキレた。


「人の命とスキルを鐘に付与して魔道具にしているのか?!」

「そんな事ってあるのか?!」

兄ちゃんも一緒に驚く。


白の黒5号は

「痛みに耐えるか。何がふざけているのかだけ聞いてやる。」と興味を示した。


目が血走った神父は

「祈りは失敗していない!何かの間違いだ!村人もたくさん育った!みんな順調に強くなって戦争で前線を張れる体力バカどもだ!!なのに、こんな所で!!


・・・いや、違うな1人だけゴミがいた。」


その時神父は子供達をぐるっと見回し僕を指さした。


「アイツはLUKに全振りしたゴミクズだったな。お前のせいで、お前のせいでぇ!!」

僕に向かって走ってくる神父に殺意を感じる。


「ピスタ、に、逃げろ!!」兄ちゃんが僕を庇って背中に隠し手を伸ばした。


しかしその手から血飛沫が宙に舞う。


「うっ、うわー!!!!!!!!!!!」


兄ちゃんの近くに白の黒5号がいた。


「腕が切れない??POW80相当のナイフだぞ?

お前・・・何でこんなにキレイに前回の傷が治ってんだよ。」


「キュア!」

僕の治癒魔法に反応した切られた腕は血を止めキズを修復し出した!


「キュアだと?!」


「黙れ!!」

ミアちゃんも来て

「プロテクトオール!」

僕ら3人の周りに物理干渉の膜が張られる。


「もうやめてください!!」


「プロテクト?女はINTに振ってるな。明らかな命令違反だ。そしてお前、LUKだけで魔法は獲得出来ない。嘘をついてるな。」

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