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彼女をNTRされ絶望して全てを終わらせようとした屋上で幼馴染に拾われた  作者: 夜空 叶ト


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第34話 会長当選と日向の問題解決に向けて

「なんかあっけなく会長になっちゃったな」


「それだけ、君が支持を集めていたという事だ。誇ると良い」


「それも、神凪会長の力が大きいように思うんですけどね」


「過程はどうあれ、結果が一番大切だ。結果として君はこうして会長になったワケだからね」


 会長選挙の結果は僕が当選して、無事に生徒会長になることができた。


「そうですね。神凪会長のような生徒会長になるとは思えないですけど。精一杯頑張るつもりです」


「私のようになどならなくていいさ。君は君が信じた道を進めばいい。それを知りためにはうってつけの役職だからな。生徒会長は」


「わかりました。短い時間ではありますが見ていてください」


 神凪会長はあと少しで卒業してしまう。だから、短い間だけでも神凪会長が認めてくれるような生徒会長になろうと思うのだ。


「いやぁ~おめおめ。やっぱりみなとっちが当選したね~私は凄く鼻が高いよ」


「ありがとうございます。水無月先輩。先輩にも今までたくさん助けてもらいましたね」


「いやいや。私が君にしてあげられたことなんてほとんどないじゃないか」


「そんなことないですよ。落ち込んでる時とか、凄く励ましてもらえましたら」


 水無月先輩はいつもふざけているように見えて、肝心なところでちゃんと助けてくれる人だ。


 今まで何度先輩に助けられたかわからない。

 本当に感謝しかない。


「それでは私たちはそろそろ行くとしよう。それじゃあ、楽しみにしているよ」


「じゃ、またね~今度遊びにくるね」


「はい。それでは」


 先輩たちが生徒会室を後にした。それと同時に一人の見知った人物が入ってきた。


「当選おめでとう湊。生徒会長になった気分はどうだ?」


「どうだ? と聞かれても。まだ何もしていないですし」


「それもそうだな。と言うわけでこれからよろしく。夜霧生徒会長」


「まさか、小雪さんが生徒会の顧問だなんて思っていなかったですけど。これからよろしくお願いします」


 そう。小雪さんが生徒会の顧問教師だったのでこれからも長い付き合いになりそうだった。


「ああ。もう生徒会のメンバーは決まっているのか?」


「全員と言うわけじゃないですけど。それなりにメンバーは決まっていますよ」


「ほう? 聞かせてもらっても良いかな」


「副会長に日向。広報に佐山秋奈。書記に小清水隆介。今の所こんな感じです」


「ふむ。佐山秋奈と言うと、君を貶めた佐山要の妹ではなかったか? なんでそんな人物を登用するんだ?」


 小雪さんは僕を見ながら、心底理解できないと言ったような表情をしている。

 確かに、事情を知らない小雪さんからしてみれば理解はできないだろう。


 同じ立場だったら僕だって理解できない。


「彼女が虐めの標的にされていたからです。彼女は何も悪い事をしていないのに」


「……なるほど。やっぱり君はお人よしだな。普通はそんなことしないぞ?」


「それはそうかもしれないですけど。知ってしまった以上は見て見ぬふりはできませんからね」


 日向からも似たようなことを言われたけど。これに関しては仕方がない。


「相変わらずだな。まあ、そういう所は好ましいが。くれぐれも日向を悲しませるようなことをするんじゃないぞ? 浮気なんかしたら絶対に殺す」


「しませんって。あと、絶対に教師が生徒に言ったらいけない言葉ですからね? それ」


「今の発言は教師の望月小雪じゃなくて、君の姉代わりの望月小雪の発言だから大丈夫だ」


「……何が大丈夫なのか全くわからないんですけど」


 もともと浮気をする気なんて全くないから、そこら辺の心配はしなくていいと思うのだが。


 まあ、姉としてそこら辺は心配なんだろう。


「それと、生徒会についての説明をしようと思うだけど。君は元から生徒会所属だったから説明は不要かな?」


「ですね。普通の生徒では持ちえない権限を与えられてるとか、独自の問題解決権があるくらいですかね」


「その通り。君達生徒会は絶大な権限が与えられている代わりに、その分責任を伴う。そこら辺だけは忘れたらいけないぞ」


「わかってますよ。権限を悪用する気なんて全くないですから」


 悪用をする気なんて全くない。

 まあ、独自の問題解決権だけはすぐに使う予定ではあるんだけど。


「君はそう言う奴だから、心配はしていない。だけど、これから生徒会に入る人間にもしっかりと説明はするんだよ」


「はい。分かりました」


「ん。じゃあ、私はそろそろ職員室に戻るよ。あんまり君を独占していると日向に怒られてしまう」


「はい。何かあったら職員室まで行きますね」


「そうしてくれ。あと、役員が決まったら書類を書いてもらう必要があるから私に声をかけてくれ。まあ、三人は既に決まっているから三枚はこの紙を渡しておくね」


「ありがとうございます」


 小雪さんから生徒会加入届を受け取る。そして小雪さんは生徒会室を後にした。

 ここで初めて一息をつくことができるな。


「座り心地いいな。この椅子」


 生徒会室にはソファーが二つとその真ん中に机。

 そして、生徒会長が座る用と思われる高そうな椅子にそれなりに大きな執務机が置かれていた。


 他にも、冷蔵庫があったり電気ポッドがあったりとかなり豪華な内装をしていた。

 今日からはこの生徒会室を好きに使えるんだな~


「みんなが会長を目指す理由も頷ける」


 この待遇の他にも独自の問題解決権とか、大学への推薦が取りやすくなったりなどの特権がある。


 そりゃあ、みんなが目指すわけだ。


「さて、日向が来る前に少しやっておくか」


 僕は会長と言う役職をフルで活用して、日向に起こっている問題の調査を始めるのだった。


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