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転生者とバグでない異世界人の物語  作者: @000-ooo


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82/112

82.クララの英才教育

 王国歴327年12月ハルト18歳。新領地のことも落ち着いたし、今年は王宮へも行かなくてよくなった。また、ヤマユリ商会についてもアンナとリタにすべてではないが、ある程度は任せられるようになった。時間的に余裕ができたので、この時間を利用してクララに魔法の練習をすることにした。


 クララは現在4歳、前世の記憶では文字の読み書きができるくらいの年だと思う。現在付けている家庭教師の話では

「文字の読み書きは一応できる。今は計算を教えている」

とのことである。

 魔法の練習はしていない。この国では魔法の練習はスキル授けの儀式で適性を見てからというのが一般的である。しかし、俺には鑑定がある。この能力を使えばスキル授けの儀式を待たなくても適性が分かる。

 そして、魔力を増やすには小さい時から始める方が魔力の伸びが大きい、大人になってからだと魔力の伸びは少ない。


「クララ、魔法の練習をするか」

「したい。私もお父ちゃんやお母ちゃんみたいに、大魔法士になりたい」

「えらい」

頭をなでてあげる。癒される。子供はいいものである。レンも横で嬉しそうにしている。

「まずお前のスキルを調べるからな」

そう言って、クララに鑑定をかける。


〇名前:クララ・ネイメー、ネイメー伯爵家長女

〇年齢:4歳

〇種族:ヒューマン

〇所属:アムスム王国、ネイメー伯爵領、領都ネイメー

〇職業:貴族

〇状態:平常

〇レベル:1

〇HP生命力:20/20

〇MP魔力量:30/30

〇SPスタミナ量:20/20

〇筋力:20

〇体力:20

〇敏捷:20

〇知力:20

〇器用度:30

〇スキル: 生活魔法、土魔法、空間魔法

〇装備:なし


 すごい、さすが俺とレンの子供だ。スキルが3つもある。空間魔法が使えるということは、収納空間ボックスも転移も索敵も使える。これは教え甲斐がある。

 しかし、空間魔法は秘密にした方がいいだろう。レンに近くに来るように言うと、耳元で

「クララは空間魔法が使えるが、これが知られると悪い奴に狙われるかもしれないので隠蔽をかける」

「わかった」

そして、クララの空間魔法を隠蔽した。


隠蔽後のスキルは

〇スキル: 生活魔法、土魔法(生活魔法、土魔法、空間魔法)

*()がある場合は実際の数値は()の中の数値で、ハルト以外は見ることができない。

となった。


「これでよし」

「クララのスキルは生活魔法と土魔法だ。それに魔力量と器用度が高い。生活魔法だとあまり大きな効果の魔法は使えないが、魔力量がもっと多くなるといろんな魔法が使えるようになる。俺はいろんな魔法が使えるがスキルは生活魔法だ」

「ほんと、お父ちゃんみたいにいろんな魔法が使えるの。うれしい」

そう言って抱き着いてきた。子供は神様である。


「まず魔力を感じることからだ。クララ、手を出して」

そう言ってクララの手を取る。

「今から、魔力を入れたり出したりするから、何か感じたら言うのだぞ」

そう言って、クララの手に魔力を少し入れたり出したりしてみる。

「あれ、何かが入ってきた」

「そう、それが魔力だ」

さすが器用度が高いだけあって感性もいいみたいだ。


「クララ、そのさっき入ってきた物と同じような物が体の中、ちょうど、お腹のあたりにないか」

「うーん、わかんない」

「じゃ、もう一度やるぞ」

「どうだ」

「うーん、何かある」

「それが魔力だ。今度はそれを、手の方へ動かしてみろ」

「わかった」

そう言って、

「うん、うん」

うなっている。なかなか難しいようだ。


 俺は暇になったのでリヒトと遊んでいた。すると、

「お父ちゃん、出来た」

そう言ってクララが嬉しそうに叫んだ。そこでクララのところへ行って、手をつかんで

「この手に魔力を入れてみろ」

「わかった」

そう言ってクララが力を込めた。すると俺の手に魔力が入ってきた。

「すごい、クララは天才だな」

「ほんと、クララは天才」


そうしたらレンもやってきて

「もう魔力の出し入れができるようになったの。さすがハルトの子供ね。」

横でリヒトが

「きゃっ、きゃっ」

言っている。


 そこで俺は空魔石をもってきてクララに渡して

「この空魔石に魔力を入れてみて」

と言った。クララが魔力を込めると空魔石の色が少し変わった。そしたらクララが

「眠くなった」

と言って寝てしまった。

 これで今日の授業は終わり、空魔石に魔力を込めて、魔力を使い切って寝る。この訓練を続ければ魔力が増える。


 1週間ぐらいして魔力量が40ぐらいになったので、生活魔法を教えることにした。


ちょっと寒いが庭に出て、藁束を置いて、

「クララ、今から生活魔法の着火の練習をする。手をこの藁束に向けて着火と言いながら魔力を手から出すのだ。まず、見本を見せる。同じようにするのだぞ」

そう言って、目の前の藁束に手を向けて着火と唱えて魔力を放出する。すると、藁束に火が付いた。火を消して、クララにやらせてみる。

 何回かうなっていたがやっと藁束に火が付いた。さすが器用度が高いだけあってうまいものである。

「ただ、火事になるといけないから庭で誰かいるときにするのだぞ、1人でしたらだめだからな」

「わかった。練習する時は誰かについていてもらう」


 このようにして始まったクララの生活魔法の練習であるが、水魔法、風魔法、クリーン、光魔法と順に教えていった。


 1か月もすると一応の生活魔法が使えるようになったので、土魔法を教えることにした。地面に砂を出して、

「これを動かしてみろ」

と言うと、ずいぶん長い間うなっていたが、夕方には動かせるようになった。これで今日の授業は終わり。


 次は砂を固める練習を始めた、しかし、これには1週間ぐらいかかった。それができると今度は柔らかくする練習、そして、形を変える練習、順番に難易度を上げていった。


 目標は陶磁器を作ること。そう教えた。きれいな陶磁器を作ってあげると

「きれい」

と言ってやる気が出たようだ。毎日真剣に取り組んでいる。

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