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259.東方の調査(異国の冒険者ギルドと氷の生成)

 お腹も満腹になったし、行くところもないということで、午後は冒険者ギルドに行った。冒険者ギルドの扉を開けて中に入る。中の冒険者たちが俺たちをじっと見つめる。


 そして、俺を見て、次にレンを見る。そして興味を無くして、また、それまでの会話に戻る。


 しかし、次に入って来たアファフとアメルを見て、息をのむ。アファフとアメルに話しかけそうにしているが、周りを固めた護衛に躊躇する。


 何となくこの流れは予想した通りだった。

「どうしたレー、何故そんなに怒っているのだ」

「だって、私の顔を見て何故、中の冒険者が興味を無くするのですか。理屈ではわかっていても腹が立ちます」

「そうか理屈は分かっているか。それならそういうことだ。それから、アファフとアメル絶対にフードを上げるなよ」

「はいハレ様」


 俺たちは、掲示板の前に来て、依頼書を見る。このあたりは各国共通のようです。そして依頼書を見る。

「旦那様、どんな依頼があるのですか。私はこの国の言葉は片言ぐらいは出l来ますが、読み書きは無理です」

「アファフとアメルはここの言葉は分かるのか」

「何とか会話は出来ますが、読み書きは難しいです」


 ということで、依頼書は俺が見ることになった。依頼書で一番多いのは商隊の護衛であった。しかし、これは俺たちは無理。俺たちが出来るのはこの町で半日から1日ぐらいの依頼である。


 フラ王国では依頼は森での魔獣退治が多かったが、ここでは森の魔獣退治は少ないようで、多いのは砂漠でのサンドワームやサソリの退治であった。


 ただ半日となると時間的に苦しい。他に町の中でできることはないかと探したら氷の生成、あるいはポーション作成、果実の摘み取りというのがあった。


 俺がどれにしようか迷っているとレンが話しかけてきた。

「旦那様どうだった」

「半日でできるとなると、討伐系は時間的に無理と思って、それ以外を見ていたのだけど、氷の生成とポーション作成、それに果実の摘み取りがあったがどうする」

「果実の摘み取りは却下ね。物足らない。氷の生成は今の魔力量では一瞬で終わりそうだし、氷の生成とポーション作成の両方を受けてみたら」

「わかった。そうする」


 俺たちは受付で両方を受けられるように手続した。そしてまず氷の工房に行った。


 始めての町、大通りには水路も設置されており、道沿いの店は扉をカラフルな色に染めている。どんなものが売っているのか興味はあるが今はまず依頼をこなすため、お店の見学は後日することにした。


 俺は索敵を併用しながら、工房の場所を探した。そして、大通りを抜けて、小さな路地に入った。そこに目的の工房はあった。


 工房行くと、護衛を引き連れてやってきた冒険者に驚いているようすで、

「あなた様はどちら様で」

「俺は商人と一緒に旅をしている者だ。商人が商売をしている間、暇なのでこの依頼を受けた」

俺の説明に分かってくれたようである。


 しかし、何となく体が引いている。俺を貴族、そしてその貴族の気ままな旅と認識したようである。

「わかりました。護衛は関係ないのですね」

「関係ない。今は依頼を受けた冒険者。それ以上は詮索しなくていい」

「わかりました。こちらも冒険者として対応させてもらいます」


 その後、ギルドからの紹介状を見せると、大きな水槽の前に案内された。


 いきなり氷を生成するのは大変と思い、マジックバッグから水を出して、それを氷に変えて水槽を満たした。ものの5分もかかっていない。


 これには工房の担当者も驚いて腰を抜かした。こんなことは初めてとのこと。いつもは冒険者が半日かかって、水槽に氷を少し生成するのがやっととのこと。


 あまりにも氷の量が多いので、支払いは後日、氷が売れてからとなった。お金はギルドの口座に入金してもらうように頼んだ。こうして氷の工房を後にした。

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