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245.東方の調査(盗賊のアジトにされた村の解放)

 この世界では、盗賊を倒したものはその宝をもらえるそうである。サラムが「盗賊のアジトに行って宝を回収しよう」と言い出した。そこで、生き残った盗賊に案内させてアジトに行くことにした。


 アジトは、今いるところから馬で半日ほどのところの小高い山のふもとだった。小高い山から流れてくる水があるので、小さな集落があるようだった。その集落を占領してアジトにしているとのことであった。


 このまま集落に行って村人を人質にされても困るので、村にいる盗賊がいる場所を聞くと、村の中央と、村の入り口、それから、アジトにしている村長の家の3か所とのことであった。お宝は村長の家にあるとのこと。村長の家を盗賊のボスと幹部の家にしていたようである。


 そこで、村の中央に転移して、その付近の盗賊を眠らせる。次に、村の入り口と村長の家の2手に分かれて盗賊を殲滅することになった。村の入り口には護衛10人を回し、残りは村長の家に行くことになった。


 俺の転移魔法で全員、村の中央付近に移転した。転移後、俺とレンがすぐにその付近にいた3人の盗賊を魔法で眠らせた。そして、すぐに拘束した。


 俺たちは村長の家に向かい、護衛10人が入り口に向かった。


 村長の家に行くと、メイドが出てきた。

「どちら様ですか」

「俺はハレ、隣は俺の妻のレー。旅の途中で寄ったので、村長に挨拶したい」

するとメイドは小声で

「悪いことは言わないからすぐにこの村から出て行った方がいい」

と言い出した。

「家の中に入れてほしい」


 しばらく押し問答をしていると

「どうした、誰か来たのか」

家の中から声がした。


 もう面倒になったので、家の中に向けて極大の眠り魔法を放った。そして、後ろのレンや護衛達と一緒に家の中に押し入った。


 家の中に入ると、俺の眠り魔法が効いたのかメイドや盗賊が何人か眠っていた。盗賊はこれですべてかどうかわからない。慎重に家の中に入っていった。なお、メイドも盗賊が変装している場合もあるので、護衛にはこの家の中の人間はすべて拘束するように命じた。


 索敵を使いながら、家の中に人が隠れていないか1部屋ずつ探りながら進んだ。いくつもの部屋があったが、この屋敷には15人ほどの人間がいた。とりあえず全員一旦拘束した。


 その後、俺は拘束した人間に鑑定をかけて盗賊かどうかの判定をしていった。盗賊はこの家で5人しかいなかった。


 その後、入口の盗賊のせん滅も終わったようで、入り口に行った護衛が戻ってきた。村の入り口には盗賊は3人いたそうで、1人は殺し2人は捕虜にしたそうである。


 広場で拘束した3人の盗賊と入り口で捕虜にした盗賊2人、それにこの屋敷にいた盗賊5人の計10人を1か所に集めた。盗賊がわめいても困るので全員再度眠らせた。


 先ほどのメイドを起こして

「盗賊は1人は殺したが残りの10人は捕まえた。これで村にいる盗賊は全員か」

「わからない、屋敷には5人いた。残りは『今日はいいカモがいる』と言って朝方出て行った。彼らが帰ってくると大変なので早く逃げた方がいい」


「大丈夫だ。今日50人ほどの盗賊に襲われたが、盗賊は殲滅した。生き残りにアジトがここだと聞いてやってきた」

「50人の盗賊に勝ったのですか」

「勝った。生き延びた盗賊もいるかもしれないが、ほとんどの盗賊は殺した。昨日も40人ほどの盗賊に襲われたが返り討ちにした」


「あなたたちはそんなに強いのですか、どちら様ですか」

「俺はハレ、隣は俺の妻のレー。そして商人のサラム、それに護衛達だ」


 すると、騒ぎが治まったようでやって来たイケメン2人に絶世のアファフとアメルの美女2人組も現れた。

「ハレ様、私たちを忘れては困ります」

と言って、アファフがぐいと胸を押し出してメイドを威嚇した。


 何となく、火花が散っているようである。

「ハレ様、お気をつけください。砂漠では強い者は勝者。すべてを手に入れることが出来るのですよ。それこそ、富から女まで、甘いことを言っていると、すぐに側室にしてくれと言ってきます」


 その後、この村の者で誰か取りまとめ役を呼んできてもらうことになった。

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