243.東方の調査(盗賊の襲撃)
今日は久しぶりに宿に泊まるそうである。夕方にはオアシスにつけるそうである。そこには宿もあるそうである。いつも泊まっているので宿の主人とも顔見知りとのことである。
サラムの話では、その宿でまた情報収集をするとのことである。商人は行く先々で絶えず情報収取をして身の安全を図っているとのことである。この世界では前世のように1つのニュースが瞬く間に全世界に広まるようなことはない。
とにかく情報は命である。その情報を早く入手することで身の振り方を考えるそうである。もし行く先で戦争が起こっているときは引き返すことも視野に入れているそうである。
夕方にはオアシスに入った。オアシスに入ると少しひんやりした。水がある分砂漠よりは温度が低いようである。そしてそのままサラムがいつも泊まる宿に入った。
宿に入ると俺たちは部屋で休憩となった。本当はオアシスを見学して回りたかったのだが、あまりうろうろして、変な奴に見つかると後でオアシスを出てから盗賊に狙われたりするそうである。オアシスには盗賊のスパイも入り込んでいて、カモになりそうな商人を選別しているそうである。
とにかくうちの商隊にはアファフとアメルという絶世の美女がいるのである。アファフとアメルにはオアシスに入る前に顔をベールで隠すように指示していたが、顔を隠していてもその妖艶な容姿は人の注意を引いているようである。
しばらくして、サラムが戻ってきた。この先には最近盗賊がいて、襲われた商隊もあるとのことであった。明日オアシスを出たら厳戒態勢で進む。一番危ないのは明日の夜野営した時とのことであった。
次の日の朝、宿を出た。俺たちの商隊はいつものように騎乗して進んだ。夕方になったので野営することにした。今日もこれまで通り魔道馬車を出してその中で寝ることにした。
今回は魔道馬車を10台余分に出して周囲を囲うようにした。馬と荷駄の馬車と俺たちの寝る魔道馬車は中央に集めた。ついでに俺たちの馬車の周りに結界を張った。
俺はさらに俺たちの周囲を囲うように落とし穴を掘った。若し野盗が襲ってきたら、落とし穴に落とせば一網打尽である。落とし穴の深さは5mぐらいにして壁も垂直して一度落ちたら出られないようにした。落とし穴の上には薄い板を敷いた。
これで、防御は完璧である。俺はゆっくり寝ることにした。護衛は夜どうし監視するそうである。
朝になってみると、盗賊が20人ほど落とし穴に落ちたようで、穴の底からうるさい声がする。
護衛の話では、夜40人ほどの盗賊が襲ってきたが、半分は穴に落ちたそうである。そのあと弓で攻撃したが矢が結界に当たって跳ね返るのを見て仲間を見捨てて逃げ出したそうである。
穴の上からのぞいてみたら矢が飛んできたので、こいつらはほっておくことにした。たぶん3日もすれば水が無くなって干からびるだろう。
すると、サラムが
「3日もしないでも今日の夜には狼が襲ってきてその餌食だ」
そうだ。
それを聞いた盗賊たちが
「助けてくれ」
と言い出した。
すると、サラムが
「穴から出せば多分私たちを襲ってくるのでやめた方がいい」
とのことなので、ほっておくことにした。
出がけに護衛の1人が穴の底の盗賊に矢を射かけて傷を負わせた。すると血の臭いが漂うようになった。これで俺たちがここを離れると狼がやってきて始末してくれるだろうとのことである。
砂漠の掟は非常だとのことである。俺は甘いようである。
その後また暇で、お尻が痛い旅が続いた。サラムのようになれるのはまだ先のようである。サラムを見ていると姿勢をよくして馬の動きに合わせる。これがコツのようである。本当は絶世の美女2人の動きを見ていたいのだが、それをするとレンが爆発しかねないのでできない。なんとももどかしい限りである。




