233.マエズラ王国への帰還と反省会1
戦争も終わった。
今回動員した兵は
1.サウスブニューデン侯爵領 魔道馬車200台乗員1000人、歩兵3000人(あとでサントゥルバオ市の駐留軍となる)
魔道馬車800台乗員6000人
2.マエズラ王国 魔道馬車1000台乗員6000人(マエズラ族2000人、リチ族4000人)、軽騎兵10000人(東の族)
魔道馬車1000台乗員6000人(マエズラ族3000人、リチ族3000人)、軽騎兵5000人(東の族)
3.イーストブルガシェル国 カタパルト操作兵3000人
4.辺境伯軍 ビトリア市駐留軍3000人、シグローニョ市駐留軍3000人、モンタフアルコ要塞攻略軍の魔道馬車150台乗員3000人
5.ブルドボス市の駐留軍はサウスブニューデン侯爵領3000人を当てる、ブラオカラオ市の駐留軍はサウスブニューデン侯爵領3000人を当てる、アルファオリテ市の駐留軍は東の族の軽騎兵から3000人、エイダリア市の駐留軍は辺境伯軍の魔道馬車150台乗員3000人を当てる
総計 魔道馬車3000台(マエズラ族5000人、リチ族7000人、サウスブニューデン侯爵領7000人)、歩兵3000人
軽騎兵15000人(東の族)、カタパルト操作兵3000人(イーストブルガシェル国の兵士)、
歩兵6000人(辺境伯軍)、魔道馬車150台乗員3000人(辺境伯軍)
総数49000人
である。なんか最終的はものすごい数になった。
サウスブニューデン侯爵領軍と辺境伯軍19000人はアラゴナ王国誕生はそのままとして長男リヒトに任せることにした。
マエズラ王国遠征軍とイーストブルガシェル国からの応援軍3万人はマエズラ王国へ帰還することにした。俺はマエズラ王国に戻って、後始末をすることにした。3万人もの兵を輸送するとなると2か月くらいかかった。12月から始めて1月の終わりまでかかった。
今回の戦争で、死者があまりでなかったのはよかった。負傷者は治癒魔法ですべて治療済みである。この戦争で、たぶん北大陸ではマエズラ王国軍に勝てる軍隊はいないと思う。籠城戦ではいろいろ問題があるが、少なくとも野戦では無敵だと思う。
前世の記憶でも、モ〇〇ルの西方遠征では当時の西方諸国の騎士団はモ〇〇ル軍に軽滅的な被害を被ったはずである。騎士と軽騎兵ではやはり軽騎兵の方が強いと思う。それに我軍には魔道馬車もある。この2つがセットになると、たぶん北大陸の騎士団では勝てないはずである。今回もそれが証明されたと思う。
ただ、これでラエズラ王国軍がモ〇〇ルの西方遠征軍に勝てるかというと、まだ見ぬ敵なだけに不安が付きまとう。そこで、今回の反省点を踏まえもう一度マエズラ王国軍の体制を見直すことにした。
俺が今回できたアラゴナ王国をすぐに長男リヒトに任せてマエズラ王国に帰って来たのはそういう訳である。とにかく、モ〇〇ルの西方遠征軍に備えなければならない。それが脳裏から離れないのである。
マエズラ王国に帰って、俺は今回の部隊を率いた部隊長を召集すると会議を開催した。とにかく問題点を洗い出さないといけない。
マエズラ族からは一応各部隊の長に来てもらったが、こいつらはあまり役に立たない。兵を指揮するとか、状況を判断するとか難しいことを言うと「?」である。こいつらのボキャバリーの少なさは感動ものである。
これでは日常生活は出来ても、少し高度な生活は不可能である。それでも参加させないわけにはいかない。今後のこともある。少しずつでもよくなっていけば、祈るような気持ちである。
次は東の族、こいつらは少し役に立つ。さすがかつて王国を作っていただけのことはある。とくに族長は遊牧民の行動パターンに熟知している。
次はリチ族。彼女たちは有能である。問題はかつての東の族との戦争で男がかなり殺されて女性が多いということである。俺に色目を使うのはやめてほしい。レンに知れると大問題である。
次は今回特別参加のイーストブルガシェル国からの応援軍の指揮官である。彼らは工兵という立場で発言してもらうつもりである。
「それでは、会議を始めます。今回のポルイスト王国との戦争で問題になったことを洗い出して、今後の参考にしたいと思います」
こうして会議は始まった。
「俺から一つ。今回の戦争で1つの都市を占領すると、そこの維持に駐留軍を割いて行く。すると、だんだん兵士が減っていって、5も都市を占領すると、もう前線で戦う兵士は当初の半分ぐらいになってしまう。これを何とかしないと、今後戦争なった場合5個都市を占領したら、もう我軍は前へ進めなくなってしまう。これについて何かいい案はありませんか」
すると東の族の族長が
「占領するのが、難しいなら、降伏勧告をして、すんなり降伏すれば、問題なし。そのまま代官と連絡要員を少し残す。もし、抵抗するなら皆殺しにする。それなら占領軍を残す必要がないので、前戦で戦う兵士の数は変わらないと思います」
前世のモ〇〇ルの西方遠征軍のやり方である。たしか、モ〇〇ルの西方遠征軍は抵抗した都市は有能な人間を除いて皆殺しの上破壊したと記憶している。どうも遊牧民の考え方は同じようである。
「しかし、無抵抗の女子供まで殺すのは、おれには抵抗がある」
「ハルト様はやさしい」
「一度抵抗したのですよ、いつ反旗を翻すかわからないじゃないですか」
「しかしなあ、………」
「それじゃ、すべての住民に奴隷紋を刻んで奴隷契約で縛りますか」
「それだと、奴隷紋を刻む間、我軍は動けなくなる」
「それなら、奴隷紋を刻む専門の部隊を育成して、都市を占領後は、その部隊が駐留する、そして住民のある程度例えば成人男子の1/3ぐらいに奴隷紋を刻んだら、その都市の占領はその奴隷に任せる。という案はどうですか。奴隷紋を刻む部隊を例えば1000人ぐらいにすれは、1万人や2万人ぐらいの都市ならすぐに、占領を解除できると思います」
さすが、リチ族、こういう時は役に立つ。
「その案採用。すぐに、奴隷紋を刻む2000人規模の部隊を5つほど作ってくれ」
「お言葉ですが、私たちの種族はあまり人口が多くないので、出来たら奴隷紋をつける部隊は人口の一番多い東の族から選定してもらえませんか」
「そうだな、ではこの部隊は東の族から選考するように」
「我々が占領した都市の駐留部隊ですか」
「いやか、でもお前たちは以前は都市を占領すると、そこの住民を奴隷にしていたのであろう」
「そうですが、わかりました。東の族から部隊を選考します」
これで、第1の難関はクリアー。
「次は何かありませんか」
こうして会議は始まった。




