228.モンタフアルコ要塞の攻防戦1
偽りのモンタフアルコ要塞で、旗を立てていたら、3日ほどかかったので、すぐにバルコウブステ砦に戻った。途中敵軍の様子を確認すると東へ向かう一軍が見られたその数約3万人、間違いない。ランド王国軍である。そうなると3日後、モンタフアルコ要塞での決戦は間違いない。
バルコウブステ砦に戻った俺は各部隊の指揮官を集めた。現在この砦に駐留する軍は、魔道馬車2800台(マエズラ族5000人、リチ族7000人)、軽騎兵12000人(東の族)、総数24000人である。
どうするか迷ったが、この砦にも守備兵を残すことにした。もしここが抜かれると、ここから北に配置した駐留軍がすべて危険にさらされる。この砦の守備兵は魔道馬車1400台(マエズラ族2500人、リチ族3500人)とし、残りすべては決戦の地モンタフアルコ要塞に向かわせることにした。魔道馬車1400台(マエズラ族2500人、リチ族3500人)、軽騎兵12000人(東の族)、総数18000人である。これに現地の3000人を加えると我軍は21000人となる。
次の日の朝、バルコウブステ砦を出発、砦の門を開けると、当然イスポルト王国軍が攻めてくる。魔道馬車を前面に押し出して、とにかく魔道馬車の上に陣取ったマエズラ族の魔法攻撃と矢の攻撃で敵軍を蹴散らすだけである。時間をかけると、周りの敵軍が集まってくる。厄介である。
すると背後にいた東の族が突撃を慣行した。命令無視である。脳筋族にはちまちました戦いは我慢ならないようである。すると、敵軍の歩兵や魔法士が慌てた。予想外の攻撃である。こちらも予想していないのだから、向こうに予想できるわけがない。
東の族の突撃に歩兵が逃げ出した。すると残された魔法士も急いで逃げだした。俺たちの前が空いたので、そのまま全軍で一気に敵軍の包囲の中を突き抜けた。向かうは偽りのモンタフアルコ要塞である。もう後ろは顧みない、あとは砦の駐留軍に任せることにした。
砦の駐留軍にはとにかく守りを固めるように、そして危なくなったらブラオカラオ市まで軍を引くように指示してある。この砦は外周の城壁以外は中央に尖塔があるだけで、あとは東の族が馬を走らせていた草原しかないのである。占領されても問題はない。
砦を出てすぐに左手にカウトサラゴ市が見えたが、その横を素通りすることにした。城壁の敵軍が驚いた顔をしている。そのはずである、俺たちはここでイスポルト王国軍と半年以上にわたって対峙しているのである。我軍がここに迫るということは、砦の包囲が破られたということである。それが素通りである、驚くのも無理はない。
そのまま、街道を一路西へ、途中の検問は俺の爆裂魔法で吹き飛ばす。とにかく、止まらずに、ただ走るだけ。2時間ぐらい走って、小休止、一旦東の族を待つことにした。昼頃には東の族も追いついてきたので、今度は体勢を整えて、ゆっくり前進することにした。
俺たちが砦を出てから半日経過しており、伝書バトの連絡が届くと敵が反攻態勢を整えるかもしれない。東の族を置いておくと、彼らが敵軍の中で孤立する。
魔道馬車を前面にして、その後ろや側面に東の族の軽騎兵といった陣容で夕方まで進んだ。そして、エイダリア市近郊の草原で陣を敷いて野営した。
俺の予想では、ランド王国軍はエイダリア市とモンタフアルコ要塞との中間ぐらいにいるはずである。これ以上進むと、こちら側が先に戦闘になってしまう。
俺の計画ではランド王国軍が追撃する我軍と偽りのモンタフアルコ要塞に軍を振り分けたところを攻撃するのである。こちらに全軍を向けられてはたまらない。




