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226.今後の展望、敵の補給路の破壊

 我々の軍は2万4000人、これに対して敵軍は主力のランド王国軍3万人に加えてこの地方の領主軍2万から3万人合わせて5万人から6万人、打って出るのは無謀すぎる。かといって、主導権を握られたばかりではこちらも癪に障る。


 本国から援軍を呼び寄せることも考えたが、そうすると本国の防衛が手薄になるとまた、新たな参戦者が現れるかもしれない。そこで、俺はランド王国とポルイスト王国に経済封鎖することにした。すでに戦争が始まった段階で、ポルイスト王国には液体肥料の出荷を差し止めていたが、さらにランド王国が参戦したことで、この王国にも液体肥料の出荷を停止した。そして、もし新たに参戦する場合はこれらの国も停止すると宣言した。


 現在各国は、俺が提供している液体肥料によって農業生産が維持されており、もしこれが停止されると、農業生産が激減する。ポルイスト王国へは昨年の12月から停止しており、それはすでに契約済みのものも含めてすべて停止した。商人からはかなりの違約金を要求されたが、これは契約時の特殊事情に該当するとして無視した。これにより、破産した商人も出たが、無視した。


 このため、ポルイスト王国の今年の農業生産は惨憺たる状況となったようである。おまけにこの戦争である。たぶんこの冬にかけて飢餓が発生すると思う。


 次にランド王国である。これも、参戦した4月の時点で出荷を止めた。しかし、それまでに出荷した分はランド王国に届いており、多分春から夏にかけては液体肥料の投下により農業生産は維持されたと思う。しかし、もう液体肥料の入荷の見込みはない。たぶん来年の農業生産はかなり減少すると思う。


 この時代の軍隊は食料の調達は現地調達が基本である。俺みたいに転移で、マエズラ王国に戻って俺の空間収納ボックスに収納して持ってくるというのはある意味異常である。だから、俺はイスポルト王国で占領した地域で食料の強制調達は行っていない。


 ポルイスト王国には食料がない。すると、ランド王国の遠征軍は商人から買うか、本国から食料を持ってこさせようとするはずである。関係する商人には、もしランド王国の援軍に食料を売ればこれからの取引を停止すると明言した。すると、ランド王国の援軍は食料を本国から持ってこざるを得ない。


 そこで、俺はバルマトル市に駐留する俺の中の海艦隊に転移すると、軍艦10隻に砲塔をつけた。これでこの艦隊は最強である。そして、すぐにレストタラゴ市に駐留するランド王国海軍を急襲することにした。


 夜半にバルマトル市を出港した艦隊は、レストタラゴ市の沖合に達すると、そのまま一斉に艦砲射撃を行った。俺は

「とにかく、打って、打って、打ちまくれ」

と命令した。


 とにかくうちは10隻しかいないのである。囲まれたら終わりである。沖合から向かうところすべて破壊するだけである。そうして、爆裂弾を打ちながら港に近付いた。


 砲撃の合間を縫って、出てくる船もあるが、たいていは逃げ出したというか、水兵が陸に上がって逃げたようである。艦隊は艦砲射撃を継続しながら、陸に近付いてランド王国の艦隊や輸送船さらにはその背後の桟橋や倉庫群などの港湾施設などに攻撃を加えた。その結果、艦隊や輸送船や桟橋はほぼ壊滅。倉庫群にも火の手が上がった。


 多分これで、ランド王国からの物資の補給は途絶えるだろう。その後、俺は艦隊を元のバルマトル市に戻した。そして、またバルコウブステ砦にもどった。


 食料の補給の当てが無くなったランド王国がどう動くか。たぶん俺との講和で軍を引くと思う。それをせずにポルイスト王国で食料の強制調達を続ければ多分反乱が起きると思う。今後の出方に注目したい。

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