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216.シグローニョ市攻略と部隊の増強

 ビトリア市包囲戦と同様、カタパルトで攻撃する攻撃することにした。ここでおかしなことを思いついた。若し、カタパルトで放出する石の代わりに爆裂弾を放出したらどうなるのだろう。早速やってみた。すると、城壁が壊れる。さらに、城壁を飛び越えたものは、市内に着弾して市内の建物が壊れたようである。「これ無敵じゃない」と思った。前世の大砲である。


 それで、もう少し大きなカタパルトを作って、今度は市内の建物を攻撃した。もう城壁はどうでもいいや、そう思った。そうやって、3日ほど、シグローニョ市を攻撃していたら、「降伏する」と言ってきた。城門を通って、市内に入るとひどい有様であった。建物の多くが壊れている。負傷者が多くいた。また、ここでも、辺境伯軍を3000人ほど呼び寄せて、市内の警護に当たらせた。


 ここまで来て大きな問題に直面した。たぶんこのまま都市を占領していくと、占領した都市に駐留する兵が足らなくなる。そこで、追加の兵を呼び寄せることにした。サウスブニューデン侯爵領とネイメー伯爵領から兵を動員すると、周りの貴族から襲われる恐れがある。それで、マエズラ王国からマエズラ族と東の族に予備役の動員をかけることにした。また、彼らだけだと指揮する人間がいないので、リチ族にも動員をかけた。マエズラ族3000人、東の族5000人、リチ族3000人の合計11000人である。この動員に3週間ほどかかった。


 12月から始めたポルイスト王国侵攻も4か月目、3月になった。マエズラ王国はまだ冬の息吹の中だが、こちらはもう春である。兵士の中には、この戦争いつまで続くのだろうと思っている人間もいるようである。実際俺もこんなに長く戦争を継続しているというのは初めてである。


 戦争の終着点が見えない。ポルイスト王国が全面降伏してくれればいいのであるが、俺を異端として聖戦の旗を掲げた以上、生半可なところでは妥協できないようで向こうも必死のようである。必死で兵を募っているようである。しかし、北大陸を襲った教会の偽者騒ぎで、民の動揺も収まっていないようである。そして、負け戦が続くと、様子見を決め込む貴族も出始めたようで、必死に国王が繋ぎ止めを図っているようである。


 向こうも紙一重といった状態のようなので、国に帰りたいと思っている兵には悪いが、こちらも引けないということで、このまま戦争を継続することにした。シグローニョ市で進軍を停止していた我軍であるが3月初めに援軍が到着したので進軍を開始することにした。


 現在の我軍は

当初 魔道馬車1000台乗員5000人(サウスブニューデン侯爵領)、歩兵5000人(サウスブニューデン侯爵領)

サントゥルバオ市へ駐留軍 魔道馬車200台乗員1000人(サウスブニューデン侯爵領)、歩兵3000人(サウスブニューデン侯爵領)

を残す。


マエズラ王国より派遣軍を追加して

変更後 魔道馬車1800台乗員12000人(マエズラ族2000人、リチ族4000人、サウスブニューデン侯爵領6000人)、軽騎兵10000人(東の族)


追加 カタパルト操作兵3000人(イーストブルガシェル国の兵士)


追加 魔道馬車1000台乗員6000人(マエズラ族3000人、リチ族3000人)、軽騎兵5000人(東の族)


総計 魔道馬車2800台(マエズラ族5000人、リチ族7000人、サウスブニューデン侯爵領6000人)

   軽騎兵15000人(東の族)、カタパルト操作兵3000人(イーストブルガシェル国の兵士)


総数36000人、まさに一国の軍隊とも呼べる規模になった。


 これで、シグローニョ市西方のブルドボス市を攻めることにした。ブルドボス市は北部と西部それに南の王都をつなぐ交通の要衝で、大聖堂のある町としても有名である。そのため、ここ巡礼路としても多くの旅人で賑わっている。

市街の南側には川が流れ北側の丘陵地には要塞が建設されている。また市街は周囲を高い擁壁で囲っている。


 とりあえず、市の周囲を取り囲んで、南側に陣を敷いた。陣といっても俺の魔道馬車を配置しただけである。監視装置を空に浮かべて上空から市街を見下ろしてみるが、南から攻めるには川が邪魔して無理そうである。それに、向こうが聖戦と言っている以上、大聖堂を壊すと後が厄介である。破れかぶれで向かってきたら、こちらの被害が大きくなりすぎる。俺はこの戦争であまり被害を出したくないのである。とにかく、この戦争はマエズラ王国の派遣軍の実戦を兼ねた軍事演習、そんな位置づけである。


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