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213.ウラビナ平原会戦

 ハルトが、ビトアリア市を包囲してから1か月後、ポルイスト王国からの援軍が到着した。ハルトはすぐにビトアリア市包囲を解いて、市の北方のウラビナ平原に陣を敷いた。歩兵2000人はすべて魔道馬車に乗車させた。このため、1800台の魔道馬車に乗員12000人、軽騎兵10000人である。これを、南側前面に魔道馬車900台を300台づつ左翼、中央、右翼と3つに分けて配置し、その北側に軽騎兵9000人を3000人づつ左翼、中央、右翼と3つに分けて配置した。その後ろに魔道馬車900台と軽騎兵1000人を遊撃隊として配置した。総数22000人である


 ポルイスト王国の援軍はビトアリア市に一旦入った後、1週間ほどして、隊を整えた後、ハルトの軍に対するように陣を敷いた。北側前面に歩兵を15000人を5000人づつ左翼、中央、右翼と3つに分けて配置し、その南側に騎兵6000人を2000人づつ左翼、中央、右翼と3つに分けて配置した。本陣の北側に魔法士2000人を配置し、その左翼に騎士2000人と右翼に歩兵2000人を遊撃として配置している。総数27000人である。どうも魔道馬車対策として魔法士を多く連れてきたようである。


 戦闘は次の日の朝から始まった。晴天ではなかったが、曇り、気温は冬にしては暖かかった。俺のいるフラ王国の北部と違って、ここでは冬でも戦闘が出来るのだなと感心していると、敵の歩兵が突っ込んできた。


魔道馬車に歩兵では勝てないんだけどなと思っていると、敵の魔法士の攻撃が始まった。さっきまで敵の魔法士は本陣近くにいて、魔道馬車までは距離があって安全と考えていたが、どうもあの魔法士はフェイクだったようである。


魔道馬車は魔法士の攻撃に弱いので、魔道馬車を後ろに下げた。そして軽騎兵を前面に出して、突撃させた。


すると敵は歩兵を後方へ下げて、騎士を突撃させてきた。軽騎兵は騎士にかなわない。それで、軽騎兵も下げた。


 面倒になったので、いったん軍を引くことにした。もう全面敗走である。集合場所はここから北へ30km程行ったマリナンダ町とした。ここは街道の分岐点で西へ行くと、先に占領したサントゥルバオ市に行く。また東に行くと俺の領地であるエレアンテリア港にいく。ここで2手に分かれて追撃して来る敵を挟撃することにした。


 俺の軍は魔道馬車と軽騎兵でスピードが速い。朝から始まった戦闘であるが、軍を引くと決めたのは10時ごろ、そしてマリナンダ町まで撤退してきたのは正午ごろであった。そのころにはまだ追撃して来る敵兵は見えなかった。そして、午後には軍の配置を完了した。そうしたら、まず騎士が追撃してきた2方向からの魔法攻撃で、敵の騎士が次々と倒されていく。とにかく魔法士さえいなければ魔道馬車だと騎士であろうが歩兵であろうが無敵である。


 夕方になったら、追撃して来る騎士はいなくなった。歩兵はどこにいるのかなと索敵したら、ウラビナ平原から北へ15kmほど行った街道沿いで野営していた。魔法士も一緒のようである。どうもそのあたりに陣を張ったようである。追撃してこなかった騎士もそのあたりにいる。このあたりは両側が森になっていて見通しも悪い。よくそんな所で陣を敷いたな。森の中に伏兵がいたらどうするつもりだったのだろうかと思ってしまう。もっともこちらも逃げるのが精一杯でそんな余裕はなかったが。


 そこからだこと、ここまで半日ほどかかる。すると敵軍がこちらを攻撃してくるのは明日の昼頃と予想された。

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