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204.マエズラ王国の防衛体制の整備

 先日の視察結果、このあたりにはまだ多くの国家が存在していることが分かった。俺の前世の記憶では、たしかモ〇〇ルの西方征服が始まったのは13世紀の始めくらいだったと思う。もうじき東方から強力な軍隊が攻めてくる。それに備えなければならない。


現在のマエズラ王国の軍隊は、本国の駐留軍2000人に、マエズラ族の兵士8000人、それに東の族の軽騎兵15000人、元リチ王国の住民、俺は彼らをリチ族と呼んでいる。このリチ族3000人である。


本国の兵士は1000台の魔道馬車を運転させている。これに乗り込む兵士はマエズラ族を当てている。1台の魔道馬車に運転手2人、魔道馬車の攻撃要員3人である。


マエズラ族の住む都市の警備はマエズラ族にさせている。その数5000人、21の都市があるので1つの都市当たり200人ぐらいである。ただし、NO.21は都市の規模が大きいので1000人が警備している。


なお、東の市は東の族が軽騎兵1000人で警備している。マエズラ族はいない。残りの軽騎兵14000人はマエズラ王国一帯の警備をしている。


リチ族の住む都市の警備はリチ族にさせている。10の都市があるので1つの都市当たり200人ぐらいである。しかしリチ市は都市の規模が大きいので1000人を当てている。


 今回、臣従した国の視察の結果、これらの国にも援軍を派遣する必要がある。俺の軍隊の主力は魔道馬車である。この運転手を確保する必要がある。しかし、本国の人間はあまりここへ来たがらない。とにかくここは寒いのである。追加で兵を呼ぶのは難しい。


マエズラ族は魔道馬車の運転は無理である。やっと、文字を覚えたような状態なので、「難しいことをしろ」と言うと多分パニックになる。東の族は魔道馬車に乗りたがらない。彼らは「馬に乗ってなんぼ」と思っている。そこで、目を付けたのがリチ族である。彼らに魔道馬車の運転をさせることにした。また、本国からマエズラ王国に移住した元農家の子弟にも応募してくれる人がいるかもしれない。


臣従した国への応援部隊の規模としては魔道馬車2000台、それに軽騎兵1万人とした。リチ族と本国から移住した元の農家の子弟に2000台の魔道馬車で4000人の兵を募集した。男でも女でも構わないと言ったところ、応募してきたのはほとんどが女であった。応募が多かったので8000人を採用した。そして追加の4000人は魔道馬車の攻撃手とすることにした。1台の魔道馬車に攻撃手2人では少ないので、マエズラ族からも兵を募って4000人を採用した。これで、1台の魔道馬車に攻撃手4人となったが、この2000台の魔道馬車は爆裂弾の発射装置を設置することにした。軽騎兵は東の族から募集した。これで、応援部隊が出来た。


 そこで問題が生じた。魔道馬車の1日の行軍距離は約600km、24時間ずっと走るのなら1440kmである。それに対して軽騎兵は約70kmである。これでは部隊が分離してしまう。


そこで、馬を輸送する馬運車を作った。1台の馬運車に馬5頭と兵士が乗る。軽騎兵1万人なので、馬運車2000台、替えの馬はなし。馬を運ぶ馬車ので、東の族に無理やり運転を学ばせた。

「できなければ置いていく」

と言ったところ、真剣に馬運車の運転を学んだようである。何とかできるようになった。しかし、この馬運車の防御力は弱い。ここでかなり手前で馬を下ろして騎乗してもらうしかない。それでも1日の行軍距離は魔道馬車と同じ600kmとなった。


 この援軍の本拠地は東の市に置くことにした。東の市からイーストブルガシェル市まで2日、そこからイーストチャルクス市まで2日、さらにそこからカンテリク国の中央付近まで2日で行けるようになった。


最初、「東の市に住む」と言われて、いやがるリチ族の兵士もいたが、東の市の外観を見て、おとぎの国のような風貌に感激して、ここに住んでもいいと思うようになったようである。


それに東の市は、最近は毛織物工業と綿織物工業それに液体肥料工場が出来た。俺はさらに石鹸や食品の工場も作った。いろいろな工場が出来たので、かなりの数の他種族の人間も移住してきている。もうかつての東の族だけの町ではないのである。そういうこともあって、リチ族の兵士もここに住むことについては納得してくれたようである。


工場の建設と兵士の移住で住民が増えて、都市が狭くなったので、外側にさらに城壁と堀を2重に作った。これで、この都市は6重の城壁と堀を有する都市となった。現時点で人口は約10万人規模だが、将来の人口増加も加味して敷地はかなり大きくとった。また、東の族が馬を愛する種族のために、中には広い放牧地も作った。これで東の市はマエズラ王国では一番人口の多い都市となった。


 これで、マエズラ王国の軍隊は、マエズラ王国の防衛として1000台の魔道馬車に兵員が5000人、都市の警備に8000人と軽騎兵1000人、マエズラ王国の領域の警備に軽騎兵14000人、臣従国への支援軍として、2000台の魔道馬車に乗員12000人、馬運車で移動する軽騎兵10000人となった。総計で50000人である。このあたりでは有数の規模である。

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