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201.東方視察1

 マエズラ王国には多くの遊牧民が従い、東の族の族長の元、適切に区分けした配置割に従って遊牧生活を送っている。そして得られた羊毛とマジックバッグに入れられた水を提供して、彼らの必要とするものと交換している。俺は送られてきた側室と子づくりをする。まさに我が世の春である。「転生してよかった」そう思うハルトであった。


ところで、どれくらいの遊牧民が臣従しているのか、ふと気になったので、東の族の族長に聞いてみた。すると

「東のイーストブルガシェル族、南のイーストチャルクス族さらには、イーストチャルクス族の南のカンテリク族まで臣従しております。すでにハルト様の後宮にも側室が入内しております」

と言われた。

「そうなのだ、側室の数が多くてわからなかった。それで、イーストブルガシェル族やイーストチャルクス族て、ブルガシェル族やチャルクス族と親戚なの」

「はい、イーストチャルクス族はチャルクス族の東方に住む一族です。また、イーストブルガシェル族はブルガシェル族の東方に住む一族です」

「ということはマエズラ王国の東はかなりのところまで、マエズラ王国の影響下にあるということか」

「はい、そうです」


「一度、どれくらいまでの範囲が俺の影響下にあるか見てみたいのだけど」

「それでは一度視察に行かれますか。そして、ハルト様の威光を示せば、新たに臣従してくる種族もございましょう」

「別に威光を示すのはどうでもいいのだけど、境界を確認しておかないと後でもめても困るし」

「それでは、準備します」

「あ、俺は騎馬でなく魔道馬車で行くから」

「わかりました。それで魔道馬車はどれくらいですか」

「ええと、そうだな、魔道馬車200台、これに本国からの兵士600人、あとマエズラ族から1000人ぐらいかな。あと軽騎兵はいくら出せる」

「軽騎兵は1万人ほど出しましょう」


 このようにして、東の族の軽騎兵を中心とする総勢11600人の東方視察団が組まれた。当然側室のうち出身国がこれから行くイーストブルガシェル国やイーストチャルクス国それにカンテリク国の者は一緒である。久々の里帰り、そして道案内である。イーストブルガシェル国出身の側室がアダ、イーストチャルクス国出身の側室がアヌ、カンテリク国出身の側室がエイネである。


 なお、今回の東方視察にレンは同行していない。レンは俺が東の市で多くの側室に囲まれているのが気に食わないようである。理屈ではわかっているようであるが、気持ち的には嫌がっているようである。しかし、奴隷ハーレム計画は俺の夢である。そこは無視している。半分以上は転移でサウスナンテンブルグにも戻っているし、なんとか義務は果たしていると思う。


 東の市を出発して2週間ほどで最初の訪問国イーストブルガシェル国の都イーストブルガシェル市に到着した。


イーストブルガシェル国はブルガシェル族の東方に住む種族の国で、元はもっと南に住んでいたが草原での争いに負けて、北に移り住んだとのことである。そして、木を切り、木工品を作るとともに、畑を耕して生活している。、今では遊牧民というよりは、森の民というような状態となっているそうである。そのため、当初の荒々しさも抜けて軽騎兵兵もあるが、弱いとのことである。


イーストブルガシェル市はボルゴ川の上流に位置する商業都市で、この付近の交易の中心都市であった。この都市には手工業者も多くいて、そこで生産される木工品や琥珀を用いた宝飾品などで有名であった。また鉄の産地としても有名で市内には多くの鍛冶屋があった。


 王国の国王たちとの会談では

「我々は、この地方に定住してから数百年を経ており、遊牧民としての気質はかなり薄れ、軍も弱くなっている。このため、マエズラ王国の庇護下に入ることで、周りの種族から守ってほしい」

と言われた。

俺も事前に聞いていたことなので、

「それについては事前に聞いている。若し他の種族から攻撃されるときは援軍を出す」

と約束した。


 王宮での晩さん会に招かれた。王宮といってもフラ王国のような華やかさはなく。国もあまり裕福ではないようで質素な王宮である。元平民の俺としてはむしろこの方が気が休まる。


マエズラ王国からの出席者は俺と東の族の族長それに側室の アダ、アヌ 、エイネである。これに対して、イーストブルガシェル国からは、国王一家と宰相それに主な貴族が参加した。アダは今の国王の妹とのことである。もっとも母親は違うようであるが、仲は良いようである。


国王の乾杯の後、食事になった。食卓に並ぶ料理は、かなりワイルドである。ちょっと引いてしまう。


そういえば俺は東の市でも最初は東の族の料理をあまり食べなかったと思う。食事は収納空間ボックスから出した和食を食べていたと思う。そこで東の市にも食品工場を作って、味噌、醤油、豆腐、納豆の生産を始めたように思う。そのうち東の市でも料理人が和食を覚えて出してくれるようになった。


 今は親睦のための晩さん会、食べないわけにもいかず、少しつついて、ちょっとだけ食べている。すると国王が

「ハルト様は食が細いですな。たくさん食べないと、立派な子が出来ませんぞ」

と言ったので、

「子はもうたくさんおります。25人ほど」

と言うと国王が

「するときはするのですな、するともうアダにも子が出来たのですか」

と言われたので、俺は

「まだ、何も聞いていないので、どうなのだアダ」

と聞くとアダが

「まだ、はっきりしませんが、最近あれがないので、多分できたのではないかと思います」

とのこと、その後は和気あいあいと話しが進んだ。

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