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200.新たな側室と東の市の整備

 旧東の王国の国王から大事な話があるというので、旧東の王国の王都に行った。建物はそのままでやはりここは東の族の故郷のようなもので、ここで暮らしている者も多い。奴隷はいなくなったが、解放されても行く当てのない元奴隷の中には、自由民として東の族に必要なものを生産しながら暮らしている者もいる。


旧王都に行くと旧王様、今は族長であるが、

「今までは、レン様に配慮して、ハルト様に側室をあてがうことをしなかったが、それも限界である。

最近女たちの鼻息が荒い。『このままハルト様が側室をとらないと、だんだん年をとって、子供が作れなくなる』と言い出した。

『遊牧民としては強い男の子を残すのが義務である。そして強い男が一族を導く。ハルト様はその義務を果たしていない』とまで言い出した。


さらに最近はこのあたりの遊牧民の中にはマエズラ王国に従うと言ってきている種族もいる。それはヤマユリ商会で売っている液体肥料が牧草の生育に有効なことを知ったからである。彼らは臣従の証として側室を出すと言ってきている。このような種族を従えるためにも側室をとる必要がある。」


 問題が問題だけに一度レンと相談して話をすることになった。サウスナンテンブルグに転移してレンを連れて戻ってきた。そして、実情を話すと、側室をとることはやむを得ないということになった。そして、側室をとったということを周囲に周知する必要があることから、側室はここ旧王都で暮らす。ハルトは転移でここへ通うことが決まった。


 俺はここ旧王都を東の市と名前を付けた。そして旧王宮を巨大なお城にした。前世の記憶にあるようなおとぎの国のような尖塔を有するお城にしたのである。外観は白で統一した。中は冬の寒さを防ぐために、内側には結界を幾重にも張って熱が天井や壁、そして床に逃げないようにした。窓は3重の窓とし、そこからも熱が逃げないようにした。入り口の扉も3重として熱が逃げないようにした。照明は照明パネルとした。


王城の整備が済むと今度は王都の大改造を行った。碁盤の目のような区画割の道路を整備した。そして、これまでは木造やテント張りの家であったが、これも王城と同様石づくりで熱が逃げないように結界を多用した建物に変えていった。また、王城の前のメインストリートの下には地下街を作ってそこで商売ができるようにした。そして、冬は外に出なくても済むように、地下道を作って、王城と各建物が行き来できるようにした。


また、これまでの植民都市と同様、疫病対策として、ネズミと害虫を防ぐ魔道具の設置とトイレと公衆浴場と病人の隔離用の施設の建設をした。


東の市の周りはこれまでは柵だけであったが、これを城壁にして、さらに堀を作った。さらにその外側にももう1つ城壁と堀を作ってこの都市を要塞化した。


さらに植民都市NO.21との間に街道を整備し、定期バスを運行した。


この作業に春までかかった。その間族長は側室を選定していたようで3月に10人の側室をもらった。俺のハーレム生活花盛りである。


 このおとぎの国のような都市は目立つようであった。特に王城の尖塔は、これまでの尖塔よりもかなり高く作ったので遠くからでもよく見える。それで、この都市を見た人たちがそこに住みたいと移住してくるようになった。最初は旧王都に住む人たちを対象にして作ったが、住民が増えてくると足らなくなったので、さらにその外側にも城壁と堀を作って結局城壁と堀は4重となった。人口規模で5万人ぐらいを対象とする都市となった。NO.21と同規模である。


 人口が増えてくると、産業が必要である。これまでは東の族が必要とするものを作っていたが、それだけでは足りないので、ここでも毛織物工業を育成することにして、マエズラ王国の毛織物業者に工場を作らせた。


それだけでは足らないので、付近に多くある水をマジックバッグに収納させて、それを南の俺の辺境伯領にもっていかせることにした。この水集めの作業で彼らに報酬を支払うことが出来る。また、これで水不足の辺境伯領にため池を作らなくてよくなる。これは一石二鳥だと思った。


 一方、辺境伯領ではマジックバッグで大量の水が届けられるようになったので、新たな畑の開墾が進んだ、俺はこの畑に綿花を植えることを奨励した。そして出来た綿花から綿織物工業の育成を図った。毛織物の服もいいのだが、肌着となると綿の方がいい。これは俺の好みである。


将来的な話になるが、東の市の周辺ではリン鉱石が産出される。これまではあまり利用されていないようであったが、もしカリ鉱石の入手が可能ならばここで液体肥料工場を作れる。


 東の市の誕生は周辺の遊牧民にとってはかなりの衝撃になったようで、俺に従うと言って来る種族が多くなった。東の族の族長は彼らから俺の側室をとると、適当になわばりの貼り付けを行っているようである。


具体的ななわばりのことはよく知らない。族長にお任せである。俺は増えていく側室に歓喜しているだけである。レンのことが時々頭をよぎるが。無視することにした。言っても怒られるだけである。遊牧民を従わせるのは俺の義務。そう言い訳することにした。我が世の春である。別に戦争で遊牧民を従わせているのではなく、巨大なモニュメントで従わせているのだから問題ないというのが俺のスタンスである。


 王国歴352年6月、東の市を整備し、ハーレム生活を満喫するハルト41歳、マエズラ王国は今日も平和である。

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