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188.公聴会2

「そして最後ですが。『南の都市同盟の商業活動を規制するかどうか』これについて原告は内容を説明してください。」

「南の都市同盟が北の交易路の通商を妨害するような行為を行った可能性があることから、今後南の都市同盟の帝国における活動には制限をかけるべきです。これについてはブルヘンハイム公爵とバイエルベルク公爵からも意見があるようなので代わります」

「私はブルヘンハイム公爵です。先の皇帝選挙では、真偽のほどは分かりませんが、南の都市同盟が多額の賄賂を送って、皇帝選挙に関与したといううわさがあります。今後、このようなことがないように帝国外の商人は政治的なことに関与できないようにすべきです」

するとバイエルベルク公爵も立ち上がって

「私も、ブルヘンハイム公爵と同じ意見です」

これには皇帝もあわてた。「南の都市同盟を糾弾する公聴会」と思っていたのが、自分にも飛び火しそうな勢いである。とにかくここは南の都市同盟には泣いてもらうことにした。

皇帝が

「これに対して南の都市同盟は何か意見がありますか」

「南の都市同盟は、これまで帝国の政治に関与したことはございません。そして今後もそのようなことはしないと誓いましょう」

これを聞いたこの公聴会に出席している者は全員これは嘘だと思った。


 早く公聴会を終わらせたい皇帝は意見が飛び火して、自分が不利になるのを防ぐため、強引に結論にもっていった。

「ええと、これにはいろいろご意見もあるでしょうが、論点は2つと考えられます。

1つは南の都市同盟の帝国での商業活動をどうするか。

もう1つは帝国外の商人の政治への関与の禁止です。

それでは1つ目の南の都市同盟の帝国での商業活動の禁止について、賛同する人は起立願います」

これにはさすがに商業活動の禁止まではやり過ぎと考える貴族も多く起立した人は1/3ほどだった。これには皇帝もほっとした。

「ええと、賛成は少数ということで、この案は否決されました。なお、これは帝国としての決定であり、各貴族で追加の法を作ることは可能です。


 次に、帝国外の商人の政治への関与の禁止について、これに賛同される人は起立願います」

これには全員が起立した。これには皇帝もあわてた。もう南の都市同盟には関わらないと固く誓うのであった。


 このようにして公聴会は終了した。


 この公聴会で、南の都市同盟としては帝国での営業禁止を免れてほっとしたのであった。しかし、今後はあまり強引なこともできず、やりにくくなったと思うのであった。それと、これにより今まで皇帝にしてきた投資と、東の王国にした投資がすべてなくなったことは金銭的にはかなりの損失であった。


 また、北の都市同盟としては南の都市同盟の帝国での営業禁止という案件は達成できなかったが、少なくとも南の都市同盟に悪のイメージ与えることには成功したので、今後の営業活動がやりやすくなるとほくそ笑むのであった。


 また、皇帝は、公聴会が自分に飛び火せずにほっとした。またこれで借金もなくなったし、南の都市同盟が何か言ってきても「突っぱねればいい」と思うのであった。


 また、南の都市同盟に借金のある貴族は南の都市同盟に領内の営業活動の禁止をちらつかせれば借金が無くなるのではと皮算用するのであった。また、政治的なことには関与できないので、政策的なことは突っぱねればいいと思うのであった。


 今回ハルトはあまり関係なかったが、「今後、南の都市同盟の力が弱まって、北の交易路の安全が確保されるはず」と思うのであった。また、東の王国のした借金もなかったことになったので、「この王国を吸収したハルトに『東の王国の借金を返せ』と変ないちゃもんをつけられることもなくなった」と思うのであった。

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