185.一騎討とその後
題名のサブタイトル修正しました。
ep.101 表紙作ってみました。(本文とは関係ないです。)
は修正しました。
これで、敵本体の包囲は完了した。ここで俺はレンに声をかけた。待ってばかりとレンは魔道馬車の上に上がってきた。俺は拡声魔法で敵本体に向けて
「俺はマエズラ王国の国王ハルトである。そして隣にいるのは俺の妻レンである。レンは5年前の戦いと昨年の戦いで貴殿の軍隊を一瞬で壊滅させた魔法士である。別名『魔力弾の女神』と呼ばれている。
今回も同様に、ここで貴殿の軍隊を一瞬で殲滅してもよいのだが、俺はやさしい。ここで貴殿らを皆殺しにするのは俺の性分でない。
そこで、俺は貴殿らに助かるチャンスをやろう。若し貴殿らの国王が俺との一騎打ちに勝てば、ここで軍を引こう。しかし、俺が勝てば、貴殿らは全員俺の軍門に降ってもらう」
これに対して、敵軍の中から、1人の男が出てきた。そして、
「その申し出受けよう。俺に一騎打ちで勝てると思うとは、その思いあがりをここで打ち砕いでくれよう」
と言って、馬にまたがった。一騎討は騎馬でするようである。
それで、俺は魔道馬車から出ると、近くにいた俺の軍の奴隷の軽騎兵の馬を譲り受け、その馬にまたがった。そして、
「準備は出来た。いつでもいいぞ」
と言うと、相手の男は
「わしは、この東の国の国王。そして、この国で一番強い男だ。貴様もそんなへなちょこ馬でいいのか」
と言ったので、俺は
「俺は強い。貴殿を相手にするならこれぐらいのハンディがなければ、簡単に勝っては見てる方も面白くないであろう」
と返してやった。する相手の男は少しむっとした表情になった。そして
「手加減は必要ないようだな。死んでも後悔するなよ」
と言って突っ込んできた。
相手の剣を、俺も剣で受け止めた。何回か剣を交えるうちに、相手の剣筋がよくわかるようになった。力は強いが技はまだまだである。ただ俺も馬上で剣をふるうのは慣れてなくて思わず手綱を離なしそうになる。それを見た男は
「そんな馬もろくに扱えない男が俺に一騎打ちを申し込むとは、身の程知らずが、あの世で後悔しろ」
と言って突っ込んできた。
そこで俺は手綱を離して、馬の背に足で立つと、相手の馬が突っ込んでく時に、相手の馬の後ろに飛び乗った、そして相手の首に剣を突き付けて、
「俺の勝だな」
と言った。これには相手だけでなく、こちらの兵も驚いた。
そして大歓声が沸き起こった。そして相手の男は
「まさか走ってくる相手の馬に飛びうつるなんて男がいるとは思わなかった。俺の負けだ。降伏する」
と言った。
こうして、東の王国との戦争は終わった。その後、今後のことを協議した。
その結果、東の王国はマエズラ王国に併合される。彼らの領地はマエズラ王国の領地となる。元東の国の住民は俺を王として認め、その命令に従う。
彼らには他国を侵略したり商人を襲ったりすることは厳禁と命じた。今回なぜ
「リチ王国を襲ったのか」
聞いたところ
「南の都市同盟にそそのかされた」
とのことであった。
「契約書みたいなものがあるか」
と聞くと
「借用書がある」
と言った。
それは、俺が預かることになった。これで南の都市同盟を糾弾できる。
今後の彼らの生活について話し合った。彼らはこの草原で遊牧をして暮らす。必要な物は彼らの生産した羊毛や乳製品を植民都市で交換する。
彼らには
「羊を飼えば羊毛を高い金で買い取る」
と言った。
彼らの奴隷は解放する。解放された奴隷は植民都市で生産活動に従事する。解放された奴隷を連れて植民都市に帰った。
そして、その後、元リチ王国の王都リチを復興した。3人の元王女には、元リチ王国の住民が多く住む植民都市の管理を任せることにした。
そこまではよかったのだが、問題が浮上した。東の王国では強い男が一番である。俺が東の王国の国王に勝ったことで、俺がこの国で一番強い男になってしまった。すると俺の妻になりたいという女が大挙してやってくるようになった。東の国では「強い男からは強い子供が生まれる」と言われているようで、「妻がダメなら愛人でも、そして子供を産みたい」と言ってくる女もいるようである。
当然レンの機嫌が悪い。「俺の監視をしないといけない」と言って片時も離れようとしない。
王国歴349年10月、レンに四六時中監視されるハルト39歳、マエズラ王国に再び平穏な日々が訪れた。




