表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
171/286

170.交渉決裂

 王国歴344年7月のある日、植民都市NO.20に東の国の使者が来て、税を払えと再度言ってきたとの知らせを受けた。


 俺はマエズラ王国に20個の植民都市を作った。最初の3つまでは名前を付けたのだが、とにかく現地の人間の言葉は分かりにくい。言語理解のスキルのある俺でも彼らからの回答には頭を悩ます。質問の意味が分かっているかさえ怪しい。そこであとの17つは作った順にNO.4からNO.20とした。彼らに土地の名前を聞き取りする時間がもったいない。植民都市NO.20は一番南の都市である。


 そこで魔道馬車で、現地に向かった。とりあえず状況確認ということで、俺とレンそれにバルトカイの三人で向かった。朝王都マエズラ市を出て夕方には着いた。そこで現地の事務官から、東の王国からの要求書を見せてもらった。もう東の王国の使者は帰ったようである。


 現地に着いて、俺とレンそれにバルトカイが魔道馬車から降りると。レンを見たここのマエズラ族が

「女神さまが降臨された。なんとお美しい」と言ってレンを崇め始めた。これには俺もバルトカイも驚きである。やはりマエズラ族は美的感覚がおかしい、今さながら実感された。


 要求書には

「俺が、俺の街道を通過する商人から得ている利益の半分を支払え。払わなければ強制的に徴収する」

と書いてあった。


 まるっきり戦争する気だと思った。そこで

「我々はここを通行する商人から通行税は取っていないので、支払う金はない。若し、貴国がマエズラ王国の領地を侵せば、実力で排除する」

と書いた回答書を準備した。


 さてこれをどうやって届けるか。こんな書状を持っていけば使者が殺される。そこで東へ向かう商人に

「この書状を東の王国の役人に提出してほしい。内容は知らない方がいい」

と言って渡した。

商人は嫌がっていたが、

「もっていかないならこの街道を今後通ることを禁止する」

と脅したらいやいや持っていった。


 多分書状が届くのに何日かかるはずである。その間に戦争の準備をすることにした。まず、監視装置をマエズラ国のいたるところに設置した。これで東の王国がマエズラ王国の国内に入れは情報が入る。


 また同時にマエズラ市にいる俺の部隊を呼び寄せることにした。明日マエズラ市を出れば夕方には、この植民都市NO.20に着ける。300台の魔道馬車を駐車するとなると駐車する場所がない。


 そこで植民都市NO.20の外側にもう1つ城壁を作って、そこと既存の城壁の間に魔道馬車を駐車させることにした。これで、魔道馬車を都市の周囲を周回させることが出来る。そして、外側の城壁の外側にも堀を作った。これで植民都市NO.20は要塞都市になった。


 商人に密かに監視装置をつけて、商人がどう動くか見ていた。そうすると商人は6日ぐらいしてマエズラ王国と東の王国の境にある検問所に到達した。そしてそこの兵士に書状を渡したようである。とりあえず書状は届いた、今後東の王国がどう動くか。たぶん大軍を引きてこのマエズラ王国に迫るだろう。狙うのは俺の首か。となると、俺が植民都市NO.20にいるのは分かっているわけだから、真っ先にここを狙うはず。


 その様にして警戒していると数日して国境に近づく軍団が見られた。総数約5000人すべて騎馬である。それもすべて軽騎兵である。今までのフラ王国でも帝国でも騎兵はすべて重騎兵であった。そのためこんな軽快に走れなかったし、歩兵を随伴しているため、1日の移動距離も限られていた。また、後ろに水や食料それに資材を運搬する荷車が続いていたため、後続部隊を叩けば、先行する騎士や歩兵は孤立して動けなくなる。正直言って魔道馬車の敵ではなかったのだが、今回は違うようである。


 彼らの水や食料はどうするのだろう。馬の飼い葉はどうするのか。それとも後ろに後続部隊がいるのだろうか。わからないことばかりである。草原の戦い方は、これまでの戦い方とは違うようである。しかし、騎兵だけなら城にこもってしまえば、見たところ攻城兵器は持ってきてないようだし、なんとかなると思った。しかし、ここで彼らの来るの何もせず待つのも、手持ち無沙汰である。何より戦いたくてうずうずしているレンを抑えられそうもない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ