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150.ルーズペルピ子爵領の領都入城とトリューソレ平原会戦再び

 我軍は無事トリューソレ平原を抜けることに成功した。領都郊外で体勢を立て直すと、王都を包囲するポルイスト王国軍を攻撃することにした。


「領都ルーズペルピを包囲するポルイスト王国軍は約1万人」とレンから聞いていたが、ここから見る限り、数が少ない。そこで索敵をかけてみると約5000人ほどであった。魔法士はほとんどいない。やはりトリューソレ平原の戦いに動員されていたようである。


 トリューソレ平原の戦闘でポルイスト王国の軍勢がどれだけの被害を受けたかは分からないが、戻って来てこちらの戦闘に参加すると面倒なので、すぐに攻撃を開始することにした。魔法士がいないならもう機械的にただ爆裂弾で攻撃することにした。


 取りあえずレンに連絡を入れた。

「今、サウスナンテンブルグ港から援軍を連れてきた。魔道馬車300台と兵士3000人である。

これから領都を包囲するポルイスト王国軍を攻撃する」

そしたらレンから

「こちらも城壁の上から魔法や弓で攻撃を支援する」

とのことであった。


 それで時計回りに領都を周りながら魔道馬車を配置しながら爆裂弾を魔道馬車から発射していった。そしたら、領都を包囲するポルイスト王国軍は逃げ出したようである。朝までに、領都を包囲するポルイスト王国軍を駆逐すると俺たちは領都への入城を果たした。


 次の日は完全休憩。


 その次の日から状況の確認を行った。まず、ルーズペルピ子爵家としてはこの領都以外はポルイスト王国軍に占領されているとのこと。レンの救援軍が来た頃はまだ港については確保していたのだが、その後、ポルイスト王国軍に、港も奪われたそうである。レンを連れてきた軍艦は沖合に出て、そのあとフラ王国の別の貴族領の港湾に避難したそうである。


 また、斥候を放ったところ、トリューソレ平原のポルイスト王国軍は、領都を包囲していた軍勢と合わせ、約1万7000人で軍の再編を進めているとのことである。態勢が整えば、再び領都に進軍してくるものと思われるとのことである。そこで、敵軍の態勢が整う前にトリューソレ平原に居る敵軍を攻撃することになった。


 俺とレンの連れてきた魔道馬車は550台、兵士4000人である。これで敵軍を包囲殲滅することにした。まず魔道馬車150台を間道を通ってトリューソレ平原の北側の川の北側に配置した。また、魔道馬車200台をあらかじめ街道の南の間道から西側に迂回させた。その後、東側から魔道馬車200台でトリューソレ平原のポルイスト王国軍を攻撃するのである。


 今回一度試したいことがあったので、俺とレンは同じ魔道馬車に乗った。

「レノアも同じ馬道馬車に乗る」

と言ったのでレノアも一緒である。


 試したいこととは、以前レムの行った方法、すなわち、打ち出した魔力弾を風魔法で支援するだけでなく、転移魔法を併用して敵陣の上まで飛ばし、索敵と連動して誘導する方法である。これだと魔法の飛距離を飛躍的に延ばせる。レンとレノアには魔法弾を打ち出してもらう。俺はそれを風魔法で支援しつつ、転移魔法で飛距離を伸ばし、さらに索敵と連動して誘導するのである。


 東側から攻撃する魔道馬車の部隊は、トリューソレ平原のポルイスト王国軍の手前3kmのところで一度停止した。俺とレンそれにレノアが魔道馬車の上に出た。

俺がレンに

「魔力込めて魔力弾を放ってくれ」

そう言うとレンは魔力を込め始めた。


 レンがあまりにもたくさん魔力を込めるので不安になって

「おいレン、そんなに魔力を込めて大丈夫なのか」

そう言うとレンは

「だってあとはハルトがするって言ったから目一杯魔力を込めたわよ」

「でも限度があるだろう」

「細かいことは言わないの。ほら魔力弾を放つわよ。あとはよろしく」

これ大丈夫なのか。


 とにかく遠くへ飛ばさないと我軍にも被害が出てしまう。俺は風魔法で魔力弾を遠くへ飛ばすと、転移魔法を併用して敵軍の中央の真上に転移させた。


 敵陣の真上に再び姿を現した魔力弾は、ゆっくり降下を始めた。そして地面に着弾すると、大音響とともに敵軍の多くの兵士を飛散させた。


 その後今度はレノアに

「お母さんの放った魔力弾よりずっと小さい魔力弾を放って」

と言うと、レノアは先ほどよりかなり小さめの魔力弾を放った。


「これはやりやすい」

そう思いつつ、この魔力弾を敵軍の最前列の兵士のあたりに誘導した。


 次はレン、その次はレノアと順番に魔力弾を放ってもらって、それを順番に敵軍の最前列から中央、そして後方へとまんべんなく誘導していった。


 そしたら敵は一斉に逃げ出した。逃げ出した兵士は、西側あるいは南側へと逃げだした。さすがに北側へ逃げる兵士は少なかったが、それでもゼロではなかった。これらの兵士は西側と北側に配置した魔道馬車で拘束していった。


 もうこのあたりにはまとまった敵の軍団はいないということで、子爵領の領軍にも手伝ってもらって、領都周辺のポルイスト王国軍の残党を捕縛していった。

 いつも「転生者とバグでない異世界人の物語」をお読みいただいてありがとうございます。


「北の関を死守せよ、野望は泡沫の夢と消えて」を投稿しました。3299文字の短編です。よろしくお願いします。

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