15.レンの能力とレベル上げ
帰りに古着屋へ行って、古着と下着、それに靴を買った。
レンは終始うれしそうで、
「どこまでもついていきます。一生売らないで」
と言った。
俺の秘密を知っている人間を手放すことなどできないので、
「一生売らない。レンは生涯俺のものだ」
と言ったら、涙を流して喜んだ。
ほんとは、俺が冒険者の活動をしているときの店番にしたかったが、レンでは、店を1人で任せそうもないので、俺と一緒に冒険者をして、俺が冒険者の活動をしていないときに、店番をさせることにした。
そのため、帰りに冒険者ギルドによって冒険者登録をした。
店の場所に戻って、
「これが、お前に店番してもらう店だ。2階は住居、裏には薬草が植えてある」
と言ったら、驚いていた。
建物を一通り説明した後、2階の居間に行って、今後のことを考えて、レンに鑑定をかけた。
〇名前:レン
〇年齢:6歳
〇種族:ヒューマン
〇所属:アムスム王国、ハルトの奴隷
〇職業:冒険者、店員
〇状態:平常
〇レベル:1
〇HP生命力:30/30
〇MP魔力量:50/50
〇SPスタミナ量: 30/30
〇筋力: 30
〇体力: 30
〇敏捷: 30
〇知力: 50
〇器用度:50
〇スキル: 料理、土魔法
〇装備: なし
この世界のエラーでもバグでもないし、種族も普通にヒューマンか、容姿の悪いのはもともとか。
知力と器用度が高い。これは教えると店を任せられるようになるかもしれない。それに料理のスキルがあるな。喫茶コーナーを任せられる。これは買い得だったな。そう思った。
鑑定をした後、俺は
「レン、おまえは知力と器用度が高い。それに料理のスキルがある。レベルが上がれば店を任せられるかもしれない。また、料理のスキルがあるので、喫茶コーナーについても将来お前に任せようと思う。
頑張るように。とりあえずは俺と一緒に冒険者をしてレベル上げをする。
俺のことはハルトと呼ぶように。
それと俺の秘密は絶対に他人に言わないこと。
それと、ここにはベッドも布団も1つしかないので、今日は俺と一緒に寝ること」
と言った。
そうしたら、目を輝かせて、
「ハルト様と一緒に寝るのですか、まるで夫婦みたい」
と言って迫ってきた。
うーん、そんな感じで迫られると引いてしまう。
とりあえず店は土日だけにして、あとはレンのレベル上げをすることにした。
次の日の朝、俺はレンと一緒に店の扉に
「今日は休業日、営業日は土日です」
という札を掲げて店を出た。
門を出て、しばらく歩いて、レンと一緒に草原に身を隠して、15km離れたいつもの薬草採取地まで1度に転移した。レンと2人だとかなりの魔力を使うようだ。
レンは俺が転移魔法を使えることに驚いていた。
俺は
「誰にも言わないように」
と口止めした。
いつものように、午前中は薬草採取をして過ごし、午後はレンのレベル上げを行った。魔獣を土魔法で拘束し、最後のとどめをレンにさせた。
索敵で魔獣を探し、転移で2人転移、土魔法で拘束、レンが土魔法で地面の下から杭を突き出して串刺しにする。
そして、最後は槍でとどめを刺す。一連の作業をパターン化して、効率よく行った。
そして、夕方になると、ギルドに戻ってきて薬草の買取りをしてもらった。
月から金はレベル上げ、土日は商店を開ける。そんな日々が始まった。
ただ、レンの場合、攻撃に使えるようなスキルもないし、近接戦闘などもってのほかである。そこで遠距離攻撃ができるように、ロングボウとクロスボウを作って、それらを装備させた。
普通の矢では、効果が心許ないので、矢尻に俺の爆裂弾を装備させた。ただレンの場合火魔法が使えないので、矢を射る前に石を加熱できない、それで、火薬を作ってそれを装備させた。
あまり戦争に使えるようなものを作るわけにもいかないのだが、
「黒色火薬ぐらいなら簡単に作れるし、いいかな」
と思った。
むしろ、それぐらいしないと、レンの場合急所に当てるような命中率がないので、一発で仕留めるには、それしかなかったのである。
これにより、体のどこかに当たれば致命傷とはいかないまでも、行動不能にし、そのあと土魔法で魔獣を倒せるようになった。
また、魔力量を増やすため、一日の終わりには魔力を使い切って寝るようにした。
それにより魔力量も著しく増加した。ただ、魔力量が異常に増えると、もし異常な魔力量が知られるとまずいので、
「レンの能力値の隠蔽が出来ないかな」
と思って、
「レンの能力値隠蔽」
と唱えたらレンの能力値の隠蔽ができた。




