14.商業ギルドへの登録
午前中は薬草採取、午後はポーションづくり、そんな生活をしばらく続けていたら手持ちの金が金貨10枚ぐらいになったので、商業ギルドへ行った。
以前気になっていた、この国に前世のような特許制度があるのか、そしてゲームのような素材が既に登録されていないか調べるためである。
結果から言うと、特許制度はあるようだ。そして、リバーシは登録されていなかった。そこで、これを登録した。
他のゲームも聞いてみたかったが、いきなり商品を増やすと作るのが大変なのでやめた。
登録に金貨1枚かかった。
「販売はどうするのか」
と聞かれたので
「商会を作って、そこで販売したい」
と言った。
下手に販売を委託すると、
「もっと作れ」
と言われ社畜のようになりそうで怖かった。
商会の登録にも金貨1枚かかった。商会名は「ヤマユリ商会」にした。
どこか店舗になりそうな物件を借りられないか聞いてみた。商業ギルドでも紹介しているそうだ。
「ポーションを作るために小さくても庭のある物件が欲しい」
と言ったら、
「少し通りからは離れているが、1階は店舗、2階は住居、裏には庭がある。賃借料は月金貨2枚の物件がある」
というので、行ってみたら、気に入ったので契約した。契約料は金貨1枚、家賃は3か月分前納ということで金貨7枚取られた。
「ポーションは販売できるのか」
と聞いたら
「ポーションの販売は薬師ギルドへの加入が必要」
と言われたので、ポーションは商業ギルドに販売を委託することにした。
「栄養剤は販売できるのか」
と聞いたら、
「どんなものか」
と聞かれたので、
「体を治すことはできない。おいしいので、元気が出るものだ」
と答えたら、
「飲み物なら許可は不要」
と言われた。
手元の資金を確保するため、これまで作ったポーションを売ることにした。中級ポーション1本は銀貨6枚、初級ポーション1本は銀貨1枚と小銀貨2枚とのことなので、中級ポーション20本と初級ポーション100本を売って、金貨24枚を受け取った。これで手持ち資金は金貨25枚になった。
店舗の場所に行って、まず建物全体にクリーンの魔法をかけた。
さらに、裏庭に土魔法で畝を作って、以前採って収納空間ボックスに入れたままのテンサイと貴重な薬草を植え、栄養剤をかけた。
そして1階の店舗に行って、店内の物を収納空間ボックスにかたっぱしから収納し、今度は土魔法で机やイス、商品の陳列棚を作った。
ただ、商品が限られている現状では、陳列棚はあまり広くできないので、売り場は半分ぐらいにして、将来はテンサイから砂糖ができた時には砂糖菓子を販売してもいいと思い、喫茶コーナーも作った。
前世の記憶のようなしゃれた形に改造したかったが、ガラスもないし、店内照明もないし、なかなか無理がある。
次に、2階に行って、これも同様にして改造した。
俺1人で店を切り盛りするわけにもいかないし、店員を確保しないといけないが、俺には秘密があり過ぎるので、奴隷を買うことにした。
奴隷商のところに行って、
「金貨20枚ぐらいで店を任せられるような奴隷はいないか」
と聞いたら、
「そんな金額では買えない。最低でも金30枚まともな奴隷なら金貨50枚は要る」
と言われたので、
「安い方から2~3人見せてほしい」
と言った。
一番安い奴隷は6歳で農家の娘で口減らしのために売られたとのこと。
農家の娘ということで少し同情したが、いかんせん容姿が悪すぎる。顔は黒いし、背も低い。そのうえガリガリである。
異世界というと美男美女、それが定番のはずが、この子はどうもエラーかバグのようである。
奴隷商の話では、このままいくと場末の娼館か家畜の餌だそうだ。
それを聞いた娘は泣き出して、
「何でもする。何でも言うこと聞く。どうか買ってほしい」
と言い出した。
他の子も見てみたかったが、その子があまりにもすがってくるので、思わず
「この子、買います」
と言ってしまった。
金貨10枚とのこと。名前はレンとのこと。




