↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
147/314

146.パンプアイロス市とアラゴエル砦の攻略

 王国歴340年6月5日朝、ポルイスト王国のエレアンテリア港を出発した魔道馬車300台、兵士3000人の遠征軍は山道を越えて昼頃に北部の要衝パンプアイロス市に差し掛かった。


 俺としては戦闘は避けて、通過だけさしてもらえればいいのであるが、どうもそうはいかないようである。城門を固く閉ざして城壁の上に弓兵を多数配置している。


 これだけの規模だと、我軍が通り過ぎた後、エレアンテリア港を攻略されても困るので、このパンプアイロス市は攻略することにした。さすがに1つの都市を包囲するだけの戦力はないので俺は魔道馬車を北側の丘陵地に集めた。


 ここから城壁への攻撃をさせた。でもやはり城壁は崩せない。仕方がないので、ここでも先日のビリイアトゥ砦攻略の時と同様、城壁の上まで続く道づくりをはじめた。俺は結界を張りながら地面に手をついて連日土魔法を行使した。


 城壁の高さは10mぐらいある。作業をしているとカタパルトで石が盛んに飛んでくる。飛んでくる石を防ぎながらの作業なので、時間がかかる。また出来た道も、大きな岩が当たると壊れる。結局道を作るのに5日もかかってしまった。その間不安を抱えた市民や多くの兵士が南門から逃げ出したようである。その後、道が完成し魔道馬車を城壁の上まで登らせると「降伏する」と言ってきた。


 城門を空けて城内に入ると、残っていたのは行く当てのない市民と市内で徴用された兵士だけで正規の兵士は1人もいなかった。残っている者の中で一番偉い人を連れてくるように言ったら、1人の老人がやってきた。


「俺たちは先を急ぎたいので、すぐに先に進むが、あとでポルイスト王国の兵士が来てパンプアイロス市を奪還されても困るので、ここにいる兵士全員に奴隷紋を刻む。

そしてサウスブニューデン伯爵家の領軍とする。そしてこの都市の警備を任せる。

彼らの使命はこの都市をポルイスト王国の兵士に奪還されないようにすること」


 すると老人は

「我々を殺したりしないのか」

と聞いてきたので

「そんな無駄なことはしない」

と答えると

「感謝する。我々はあなたに従う」

と言ったので、市内に残っていた兵士を呼んで順番に奴隷紋を刻んで

「この都市の防衛をすること、ポルイスト王国の軍が来ても、この都市を彼らに明け渡さないようにすること」

という命令を与えていった。


 市内には3000人ほどの兵士がいたので、彼らに奴隷紋を刻んでいったら3日ほどかかった。

その間うちの領軍には魔道馬車から極力出ないように命じた。

市内での略奪や無益な殺傷も禁じたので、市内はおおむね平穏であった。


 その後、南方に向かう街道には壁を作って通れなくした、この作業にも2日ほどかかった。結局この都市を攻略するのに10日ほどかかった。


 パンプアイロス市を出発した俺たちは、パンプアイロス市の東のアラゴエル砦に到着した。索敵をかけると城内には5000人ほどの兵士がいる。


 どうも、パンプアイロス市にいた守備兵を集めて、ここの防備を固めたようである。アラゴエル砦は東西に走る街道を見下ろす丘の上にあり、西側に川が流れ北側と東側には堀が掘ってある。南側は小高い山になっている。


 この地形を見る限り、攻められそうなのは南側だけと判断した俺は南側の小高い山に魔道馬車を走らせることにした。魔道馬車50台を南側の山からの奇襲用に回し、残り250台で砦の周囲を囲んだ。南側の山道を行く部隊の指揮は俺がとることにした。


 そして夜半ごろになって、人が寝静まるころ、俺は魔道馬車を南側の山道に走らせた。といってもここに山道があるわけではなく、ただ人が通れるくらいの獣道といった状態の道である。むろんこのままではいくら魔道馬車といえども進めないが、進めないところは俺の土魔法で幅や勾配を直して魔道馬車が進めるようにしながら進んだ。そのため速度は人が歩くくらいでの速度である。それでもやっと明け方には砦を見下ろす山の中腹に出た。


 そして魔道馬車から一斉に爆裂魔法を砦の中にはなった。これには砦の中の兵士は慌てたようで、反撃の魔法はほとんど打ってこない。慌てて砦から出て周囲を囲んだ魔道馬車に殲滅されていく兵士もいる。


 しばらくすると「降伏する」と言ってきた。その後は兵士を武装解除するとともに怪我をした兵士を治療した。その後は、パンプアイロス市でしたことと同様、順番に兵士に奴隷紋を刻んで

「この砦の防衛をすること、ポルイスト王国の軍が来ても、この砦を彼らに明け渡さないようにすること」

という命令を与えていった。城内には5000人ほどの兵士がいたので、彼らに奴隷紋を刻んでいったら5日ほどかかった。


 その後、我軍はさらに東のサビニャンコロ市を目指した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。