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140.新食材研究所の設立

 俺の今世の生活も充実してきた。正妻が1人、側室が2人、愛人4人、俺の奴隷はハーレム計画もずいぶん進展したものである。そこで俺は。奴隷ハーレム計画は一段落ということで次の目標、旨い物を食うという目標の実現にまい進することにした。


 これを妻たちに言ったのだが、あまり関心を示さない。今でも伯爵邸の料理はずいぶんおいしいとのこと。

「何をそんな向上心のないことでどうするのだ」

と言うのだが、あまり語ってくれない。


 それで妻たちの協力を取り付けることはあきらめて、領都サウスナンテンブルグに土地を確保すると、そこに新食材研究所を作った。職員は新規に募集した。

「とにかくおいしいものを食べたい人集まれ」

ということで募集したのだが、集まってきたのは貧民街で職にあぶれた人がほとんどだった。


「むさくるしい野郎は雇いたくない」

ということで、孤児や夫を亡くした寡婦を中心に30人ほどを雇った。

住むところがないという人もいたので研究所の裏に寮も建てた。


 そして、まず伯爵邸で出している料理、ポテイトチップ、フライドンポテト、唐揚げ、天ぷらそれに砂糖入りの果実ジュース、フワフワケーキを食べてもらった。

まず、美味しいものに慣れてもらわないと困る。なお、カクテルと蒸留酒については未成年が多いことから今後の課題とした。


 次に米を用いた料理、これは試作品段階なのでこれを改良するように命じた。ただ、米は初めてということで米の炊き方を知らい人がほとんどだった。そこで米の炊き方を教えた。ここからするとなると先が思いやられるが、仕方ない。


 俺は

「究極の料理を開発する」

と妻たちに明言した以上、後に引けない。

「これは試練である」

そう思うことにした。


 そして1週間ほどすると米の炊き方に慣れたようなので、5人ほどを米料理の専属にした。そして新たな米料理の開発を命じた。


 次に俺がしたことは、醤油の開発である。これなくして、前世の料理の再現は不可能である。俺の前世の記憶では醤油は蒸した大豆に麹を加えて発酵させて、その後食塩水を加えて熟成させて、そのあと絞って、出来た液を火であぶって殺菌して作る。あと何か要ったけ、よくわからん。


 まず大豆はある。次に麹、これはない。この世界に生まれてから、食材を腐らせて食べる食品を見たことがない。あるとすればチーズぐらいだ。


 そこで、南の大陸に行く船の船員に

「今度発酵食品がないか調べてきてくれ」

と言った。そしたら

「発酵食品?」

どうも理解していないようである。


 仕方がないので、その船に俺も付いて行った。そして西の出口港で、いろいろ聞いたら、似たような食品があることがわかった、そして麹ではないが似たような菌を入手することに成功した。この菌をおれは麹もどきと呼ぶことにした。麹もどきを手に入れると俺はすぐに領都サウスナンテンブルグに転移で戻った。


 すると妻たちの機嫌が悪い。どうも、新食材研究所にこもって、雇った女とどこかへふけたと勘違いしていたようである。

俺は

「決してやましいことはしていない」

と何度言っても聞いてくれない。


 結局俺の行動には五女レノアと六女セリーナと七女ミリーの監視がつくことになった。

娘に監視される父親、父親の威厳が丸つぶれである。

そんなことをグダグダ言っても仕方がないので俺は作業を再開することにした。


 大豆を蒸して麹もどきを加えた。発酵させてと思ったが時間がかかる。それで俺の収納空間ボックスの中で時間を進めることにした。これに食塩水を加えて、加える食塩水の量については俺の鑑定魔法で最適量を調べた。そして熟成、これも収納空間ボックスの中で時間を進めた。出来たものを絞って、火であぶって容器に入れた。


 やっとできたと思ったのだけど、味が物足らない。甘味とか香りとか何か足らない。そこでいろいろなものを混ぜて再度同じ工程を繰り返した。そしたら小麦を入れると味が改善されることが分かった。あとは麹と麹もどきの違いということであきらめることにした。


 早速俺は研究所の裏に醤油工場を作った。しかし、大量に作っても多分売れないだろうと思ったので、そこで働く従業員は研究所の職員を10人ほど回した。


 醤油はめどが立った、次は味噌である。これも前世の記憶では大豆を蒸してつぶして麹と塩を加えて、熟成させる。早速やってみた、最適量は俺の鑑定魔法で調べた。塾生は俺の収納空間ボックスの中で時間を進めた。出来た味噌で味噌汁を作ってみたらうまかった。今度はうまくいったようである。これも裏に工場を作って研究所の職員を10人ほど回した。


 次は豆腐、俺は貪欲である。これも俺の前世の記憶では、豆腐は大豆をつぶして火にかけて絞って水分を取って、あとはにがりを加えて固めるはずだったはず。ところでにがりってなんだっけ。よくわからん。そんな細かいことまで覚えていない。確か海水から作るそれぐらいしか覚えていない。そこで、海水を汲んできて、容器に入れて下から火であぶってみた。そしたら塩の結晶が出来てきた。たぶん塩とは違うような気がした。それで、この結晶をとった残りを先ほどの大豆の絞った物に加えてみた。そしたらうまく固まった。何となくできた。これでいいか。


 早速これも裏に工場を作ったが、働く人がいない。そこで再度職員の募集をした。今回も貧民街の孤児が集まった。仕方がない、海の物とも山の物ともわからないものに、今働いている仕事を辞めてまで応募するような人間はいない。孤児でも「働いてくれればそれでいい」そう思うことにした。今回も30人ほど雇った。「住むところがない」というので裏に寮も建てた。そして豆腐工場にも10人を割り当てた。


 次に漬物。これは野菜に塩を振りかけて漬けるだけ。しかし、ここは一番奮発して糠漬けを作ることにした。糠は米を精米する時にできる。この米糠に麹もどきを加えて作った。これも工場を作って、職員を10人回した。すると残った職員は15人になった。


 あとは、うどんにそばにラーメンあまり手を広げて売れなかったらどうしよう。仕方がない。ここで一旦、開発は小休止。


 残った職員15人に、とにかくこれらを用いた料理の開発の研究をするように命じた。

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