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転生者とバグでない異世界人の物語  作者: @000-ooo


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121/138

120. フエランシェル市攻防戦(爆裂のブヒ)

レンは久しぶりにはしゃいだ。思いっきり爆裂弾をぶちかませる。魔道馬車300台兵士3000人と一緒にサウスナンテンブルグ市を出た。


先頭は私、ハルトは

「魔道馬車に乗って中から爆裂弾の発射装置を操作すればいい」

と言っていたが、そんなの面倒、私は魔道馬車の上に出て屋根の上から、魔法をぶちかますことにした。


街道を南下して、フエランシェル市に向かった。途中街道を行く商人が見えると風魔法で道の端に寄せた。そしたらクララが屋根の上に出てきて

「お母さん、もっと優しくしないと商人が怪我をしてしまう」


クララは私の娘。顔は私に似ているのに性格はハルトに似ている。だから私によく小言を言う。

昨日も

「ハルトが私だけだと心配なのでクララをつける」

と言われた。


これ普通逆だと思うのよね。普通は娘の監視を親がするのだけど、私の場合、親の監視を娘がする。

何となくむかつくけど仕方ない。

暗殺者の対応も、私の場合すぐに挽肉だけど、クララは上手く毒で苦しませて、治癒魔法で治して、上手く情報を引き出している。


それにしても風が気持ちいい。フラ王国もこの辺りは畑作地帯が続く。私たちの暮らすサウスナンテンブルグ市はフラ王国の半島にあるため、北に小高い丘陵や遠くには小高い山並みも見える。しかし、ここまでくると一面の麦畑が広がっている。途中大きな川を越えたが、そこを過ぎてからはもう辺りに山並みは見えなくなった。


途中フラ王国の兵士にでくわした時はどうしようか迷ったが、

「私たちは戦争をしている」

ということで、景気よく、そう景気よく、遠くへ吹き飛ばしてあげた。

「死んではいない」

と思うけど、

「怪我はしている」

と思う。

「たぶん戦闘は出来ないだろう」

と思う。


結構急いだつもりだったけど、途中商人と出くわしたり、街を迂回したりして、結局フエランシェル市を見下ろす丘に着いたのは昼を過ぎていた。


昼食は魔道馬車の中でとった。この魔道馬車はとても便利、トイレもあるし中で昼食もとれる。中で寝ることもできる。おまけに早い。馬よりずっと早い。重宝されるのもうなずける。


丘からフエランシェル市を囲む城壁が見えた。その周りをフラ王国の軍勢が取り囲んでいる。いくつものテントが見える。昨日の打ち合わせではハルトは

「現地に着いたら、北から順番にフラ王国の軍勢を、魔道馬車の中から爆裂弾の発射装置を操作して爆裂弾で削っていけばいい。

近くに魔法士がいないかどうかだけ注意すればいい」

と言っていた。


しかし、そんなちまちましたやり方は私の趣味じゃない。

「ここは一発、極大の魔力弾をぶちかまして」

と思って魔道馬車の上に出て、遠くの敵の軍勢の中で一番魔力の多そうなところへ、私の魔力を目一杯込めた極大の魔力弾を放つことにした。


屋根の上で魔力を込めていたら、クララが屋根の上に出てきて

「お母さん、そんなに魔力込めたら危ない」

「まずい、途中で止められない」

「もうむり、やらせて」

「わかったけど、なるべく遠くに飛ばしてね。近いとこちらまで被害が出てしまう」

クララの了解が得られたということで、


さらに魔力を込めたら、隣から「え」と言う声が聞こえたが無視、さらに魔力を込めて、風魔法で飛ばした。


そしたらクララも風魔法を放って魔力弾の飛行を補助してくれた。


飛んでいった魔力弾は城壁の外側に展開するフラ王国の軍勢に着弾した。


大音響が辺りに轟く。爆風で砂や石やテントや木材や人や馬までも飛んでくる。


クララは私たちの乗る魔道馬車だけでなく、辺りに展開した私たちの部隊の前面にも結界を張って防御してくれた。


「やり過ぎた。でもクララがいてくれてよかった。

クララが結界を張ってくれなかったら、うちの部隊にも被害が出ていた」

と思った。


辺りは一面、もやに覆われている。でも魔力反応はない。もうこの辺の敵魔法士は全滅したみたい。部下には

「靄が晴れて生きている人がいたら攻撃して」

と言って、次の場所に向かった。


今度は小さめと思って小さめの魔力弾を放った。ここでは

「私もやりたい」

と言ってクララも魔力弾を放っていた。

敵陣から魔力反応が感じられなくなってきたのでこの箇所も後は部下に任せた。


何箇所か殲滅していったら、相手が降伏すると言ってきた。


この場合どうしていいのかわからないので、クララに頼んでハルトと連絡を取ってもらったら、そしたら、フエランシェル市にいるアラン伯爵に対応してもらえればいいとのことなので、部下にアラン伯爵のところに行ってもらい、後はアラン伯爵に任せることにした。


そんなことをしていたらハルトから

「フラ王国軍がサウスナンテンブルグ市に向けて進軍中なのですぐに戻るよう」

に言われたので、急遽部隊をまとめて帰ることにした。


この日フエランシェル市を包囲したフラ王国軍はサウスブニューデン伯爵軍の1人の魔法士によって壊滅的な被害を受け降伏したのであった。


この戦闘で、これまでイングブリオ王国からの領土奪還に手腕を発揮していた司令官が戦死したことはフラ王国にとっては痛手であった。


また、この戦闘で、サウスブニューデン伯爵軍の魔道馬車の上から極大の殲滅魔法を放っていた魔法士は「爆裂のブヒ」と呼ばれ恐れられることになったのである。

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