表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3年間、聖女を偽ることになりました。ドッペルゲンガーです。  作者: 廿楽 亜久
第14話 御心のままに

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
28/30

後編

 ドッペルは、アカーシアンについてできるだけ情報を集めていた。

 今までは、アカーシアンが婚約者であることも、そもそもその存在すらも知らなかったが、この先、関わらないわけがない人物だ。

 ボロを出さないためにも、できるだけ情報を集めなければならない。


 バレないように、集めた情報では、イザベラの婚約者であるアカーシアンは、護衛も担当していたらしい。

 幸いなことに、ドッペルがこの国に来る前から、遠征に出ていたため、ドッペルは未だに会ったことはなかった。


「これもあの魔女が手を回してたのかよ」

「いや、灰被りの君ではないと思うよ。君が現れた時、灰被りの君も驚いていたし」


 クリミナの表情や考えに詳しいシエルがそう口にするのだから、おそらくアカーシアンの遠征については、偶然だったのだろう。

 その後、魔獣で足止めをしていたのは、故意だとしても、少なくとも最初は偶然だった。


「忠義の君も、高名な聖騎士だからね。当時は、依頼も多かったこともある」


 巡礼の旅の最中にも、聖騎士たちと顔を合わせたことはある。

 さすがに、イザベラの姿を真似ているドッペルは、姿を隠していたが、確かに魔獣たちを倒すために、聖騎士は派遣されていた。


 今でこそ、聖騎士たちも落ち着いてきているが、本来シエルも忙しい立場のはずだ。

 おそらく、あの性悪魔女から離れたくないという理由で、長期的な遠征になる場所には、あまり行かないのだろうが。


「しかし、もし忠義の君が戻るならば、気を付けた方がいい」

「四六時中、監視がつくようもんだしな」


 正直、今と同じように、必要な時だけシエルが護衛としてついてくれる方がいいのだが、こればかりは”婚約者”という肩書が大きい。


「それもあるが、聖女の婚約者というのは、少々厄介でね」


 セント・バルシャナ聖国において、聖女の存在は、国王よりも上だ。

 決して、途絶えさせてはいけない。

 それ故に、聖女には、次の聖女となりえる子を産ませる。


 その相手となる存在は、素養などを確認し、教会が聖騎士より選ぶ。


「あまり口にしたくないが、選ばれるものは、聖騎士の中でも”狂信者”と呼ばれる類の人物だ」


 聖女や神への信仰が厚いのではない。

 妄信している。


 これが、聖女の婚約者となる条件だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ