71 信長様からの無茶振りに提案してみた by熊
「20人隊長を作りましょう!」
困った熊は信長様に提案してみた
いえね、信長様が
「長男と次男、どっちが後継ぎにすべきか?」
って無茶振りしてきたんだよ
未来では長男が相続だが、昔は少しでも当主の期間を長くして代変わりの混乱を避ける末子相続が普通だったんだよ
長男とかは末子である当主を盛りたてる役ってことだよね
ところが最近では下剋上っていうか上剋下が流行ってきていたみたいだ
最近では信長様がいい例だよね
でもさすがに同じ織田の家でも分家?本家?別家?の面倒まで見きれないみたいだ
なにせ口出したせいで内紛になったら兵を出さないといけないから
そんな訳で熊に無茶振りしてきた
熊は青いタヌキではないと言いたい
なおオレが熊と呼ばれているのは冬になると熊の毛皮を着ているせいだ
さすがに麻の着物は風通しが良すぎる
夏は涼しくっていいんだが冬になると最悪だ
なにせ重ね着しても全然暖かくならないからな
そんなわけで熊の毛皮を着込んでみた
全身に着る着ぐるみってやつだ
・・・言っておくけどマタギとかの猟師が元ネタだからな?
パクリの冤罪は勘弁してくれよ?
いかん話がズレた
元に戻そう
どっちを選んでも無理ゲーが始まると言うデスゲーム
問題が悪いと出題者に文句を言いたい
言えないけどな
そこで熊は閃いた
『1000人隊長』だ!
あれは1万年と2000年前、ではなく戦国時代から1000年くらい前、あるいは500年くらい後のことだ
どこかの大陸の王様が周辺7カ国を征服して平和をもたらそうとしたそうだ
そこで使われたのが『1000人隊長』
文字通り1000人の兵隊を手足のように使う武将のことだ
類似品で『100人隊長』や『500人隊長』もあったはず
成果を出すと出世魚のようにだんだん成長するという制度
これにより有能な武将を育ゲーして見事に統一国家を作ったらしい
『長男と次男のどっちを後継ぎにするか?』
との議論がなされて決着がでない今、
『お互いに20人の部下を与えて競わせればいいんじゃね』
そう思った
500年くらい後で読んだ時は
『いやマジで洒落にならんわ、完全実力主義じゃん、俺だったら一兵卒で死ぬんじゃね?』
そう思った
自分がやられたら絶対に嫌な制度
実力がなくても口先とか手先の誤魔化しで給料がもらえるという年功序列制度にどっぷりつかったオレには絶対に無理だと思ったね
でもこの場合は有効だ
なにせ成果が人目でわかるからな
戦争が日常茶飯事のこの戦国時代
能力がなければ隊長であってもすぐに死ぬ
無能は淘汰され、優秀な者だけが生き残る
あと信長様は実力主義(のはず)
たしか500年後の教科書でそう書かれていた(はず)
自分の手を汚さずに済むし、手間もかからないから喜んでくれる(はず)
だから提案してみた
・・・ちなみに信長様は熊が考え中の間に夕食である鳥肉の味噌鍋を勝手によそって食べていた
ちくしょ~っ!




