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63 織田信康、再び頭を抱える
「大変です!熊が本丸に襲撃を掛けています!」
その連絡を受けて織田信康は頭を抱えた
「清州城に手助けをしにきているのに何をやっているんだ!」
思わず叫んでいた
・・・まあ信長の家臣だもの、当然だ、と思ったのは秘密だ
連れてきた家臣達を引き連れて本丸に向かった
斯波義銀殿に傷でも負わせたら織田家はタダでは済まない
その前になんとか止めないと
それだけを考えて清州城の廊下を進んだ
途中から斯波家家臣が廊下に転がっていた
「う・・・」
などとうめき声が聞こえているから死んではいない
一応熊殿も敵か味方かの区別はついているようだ
いや違う
何やっているんだと言いたい
人手がないから手助けしにきているのにその真逆
完全に斯波義銀の首を取る気満々じゃないか、と言いたい
この世に生まれて40年余り
数多くの戦に裏切りを目にしてきたがいまだにここまで非常識な事態を目にしたことはない
一体何をする気だと言いたい
・・・信長様の密命だとか言わないよな
それだけはナシにしてくれと信康は心の底から思った




