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信長様と行く戦国時代  作者: 焼ミートスパ
第4章 織田大和守家消滅編
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59 清州城はブラック企業になりました

「はいはいはい、さっさと入れる!」


おれは年貢として運び込まれた米俵を数える仕事をしていた


もちろん信長様に売られたからである




・・・日本原産の唐辛子を栽培して食事に入れてやろうと決心した






農民が年貢として持ってきた米俵の個数を確認する


それらを紙に書く


そして土蔵に入れるように指示する


それの繰り返し





え?


それでいいのか?


知らんよ


なにせ手順を知っている人間はみんな殺されちゃったからな





・・・守護もその家臣もまとめて殺されちゃうって戦国時代って怖いよな





現守護の斯波義銀くん14歳は大変だ


まあ頑張ってくれと言いたい


もっとも応援するだけだけどな





この時代、偉い人間っていうのは殺されるために存在すると言った良い


戦ばかりやっているからたぶん男の半分くらいは寿命をまっとうすることなく死んでいるんじゃないかな


あと女は100%政略結婚の駒で出産の際に半分くらい死んでいる


・・・平民でよかったとマジで思った





まあそのかわり信長様に馬車馬のごとく働かされているけどな




え?


年貢の誤魔化し?


抜き取り?


いいんだよとりあえず清州城の土蔵に入れれば






オイタは後で調べれば判る


真実はいつも一つ!、だからな




それに誰がどれだけ納めたかはきちんと書いてある


ついでに米俵にもメモを貼り付けている


年度末の棚卸の手はずは完璧だ





もしも偽りがあればタダではすまないだろう


ああそういえばちょっと前に清州で喧嘩があったな


清州織田家えらいひとの一族全員が死んじゃったってやつ


あれね、オレの上司のぶながさま


いや~なせけ容赦ないよね


なにせ本人が『六大天魔王』とか言っているからね


所で六大天ってなんなんだろうね


オレ農民なんで良く判らないや


たぶん逆らったら殺されるってやつなんだろうね


竹やりで腹を刺された奴って長い事苦しんでから死んだみたいだよね


そういうことをやる人のことなんだろうね


そう言ったら米俵を数えている間、皆静かに待ってくれるようになったね


なにやら間違えたとか言って米俵を持って帰る農民も何人かいたようだし?




いや~、仕事って本当に大変だよね

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