28 戦国時代の中心で干しシイタケでしょうと叫んだ熊(けもの)
「他に何かないか?」
信長様が熊の家に押し掛けてきて言いやがりましたよ
なにこのジャイアニズム全開
ここは昭和のアニメかよ!
と叫ばなかった熊をチョー褒めたい
いやね千歯こきが大ヒットだったらしいんだよ
敵にまで売り付けたそうだ
まあ熊がアドバイスしたんだけどな
表ルートでは鉄製を織田家ゆかりの権力者に桔梗屋経由で売った
裏ルートでは竹製を安値で織田家に敵対している家に闇ルートで売った
どちらも同じ千歯こきだが竹製は耐久性が低い
買ったヤツはさぞ困ったことだろう
せっかく買ったのに竹製なのですぐに壊れたのだ
ヒッヒッヒッ
奴らは壊れても安いから仕方がない、などとは言わない
なにせこの時代、皆生きるのに必死だからな
でも二度手間ご苦労さま
買った
使った
しばらくしたら壊れた
激オコプンプン丸
怒りまくって精神状態最悪
ほとんどのヤツが桔梗屋までわざわざ苦情を言いに来たわけだ
もちろん桔梗屋で売っているのは鉄製だ
竹製でないのは一目瞭然
現物を見せて
「言いがかりは止めてくれ!」
と逆にざまあした
文句を言いに来た客は大抵織田家の敵だ
まあ代理の商人やら村長なんだけどな
でも実際は守護やら大名だ
金を失った上にいちゃもんつけたと評判まで落として踏んだり蹴ったりだったそうだ
信長様が嗤っていた
・・・織田家、何気に敵が多いぞ?
どうして人を嵌めるのはこんなに楽しんだろうな
とは信長様のコメントだ
まあ今まで散々
「大うつけ!」
とディスられてきたんだから当然か?
某家は桔梗屋に文句を言ったと面白おかしく噂になった上、嗤いものになっているらしい
・・・もちろん噂を流したのは信長様だ
さすが信長様
ぱ、ないな
伊達に後生で魔王を名乗るだけのことはある
そんなざまあに味をしめた信長様は、なにげに第二弾を催促してきた
金儲けができる上に相手を貶めることができるのだから当然なのかもしれん
だがどこの昼寝好きのメガネ君だよ!と言いたい
俺は熊であって青いタヌキではないんだよ?
でもそこまで期待されるならいっちゃう?
定番のシイタケ栽培
この時代、干しシイタケが大袋一杯でお城が一つ買えるらしい
どこかのネット小説でやっていた
いやマンガ化の方だっけ?
そんな大金ガッポガッポのウハウハ
いつやるの?
いまでしょう!
そういうこと
・・・でも俺は詳しいやり方を知らないんだよな
たしか菌をおがくずと混ぜて固めた後、木に開けた穴に詰め込むんだよな
でも菌ってどうやるんだっけ?
某もやしやの息子でもいればなんとかなったのかもしれんが熊は一般人だ
おみゃ~ど~しや~す?
あと、しいたけと言うからには『しいの木』でいいんだよな?
でも『しいの木』ってなんだ?
見たことも聞いたこともないぞ?
ここでは
てめえ元現代っ子を舐めるな
と言いたい
いや全然自慢にならないんだけどな
最初で躓いて唖然とした熊だった
だから自分で言っちゃおうか?
「この大うつけ?」
・・・認めたくないものだな、若さゆえの過ちというのは




