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信長様と行く戦国時代  作者: 焼ミートスパ
第1章 家督相続編(信長18歳)
20/84

15 ソンナコトナイデスヨ

「おい熊、オレを嵌めただろう」


農作業をしていたら信長様が突撃してきて怒鳴られた




冤罪だ!


権力者の横暴だ!


訴えてやる!




・・・この戦国時代に裁判所はなかった(涙)





やあ熊だよ


この時代に逆行転生したというのに相変わらず権力者に虐められているよ


どこの世界でも権力者はクズだよね





・・・死ねばよいのに(ボソッ)







いえねオレの友達(自称)の信長様がある日相談に来たんだよ


家督を継いだのに弟が虎視眈々と狙っている(意訳)


家中が真っ二つに割れている


どうしたら良い?




知らんがな


そう言いたい


言えないけどな




こんな時に役に立つのがあの人


女子高生が読んだら野球部が甲子園に行けてしまったというあの理論


賢者、銅鑼賀





問題がある組織でも見事に健全化して問題が解決するという某魔法カードと同様の効果がある


・・・読んだ内容をほとんど忘れているけど最後には問題が解決されみんながハッピーエンドになっていたはず?





まあ不平不満があるなら解消すればよい


皆が現状に満足していれば喧嘩もなくなる


・・・そんな内容だったよな?





まあ失敗してもいいんだけどな


だって最後には信長様が勝つんだし


それにほら失敗しても自己責任オレはわるくないってやつ?






そんな程度の軽い気持ちで信長様に勧めてみた


目標をかかげて皆で共有しよう






ところが最初っから躓いた


海賊王にオレはなる(意訳)


だもの





だめだろ


組織論ではそんなのは目的にならないからな


そう言ってダメ出した





そして宿題にしたら信長様は家臣達に聞きまくったらしい





この時代、完全な身分社会だ


未来でいうところのインド?


ガッチガチに固まっている




それなのに組織のトップが中間管理職に気軽に声をかけたらどうなるか


パニックになったらしい


不良のぶながさまが猫なで声で近寄ってきたらそうなるわな






家臣の反応がイマイチだったのだけれどめげずに声を掛けまくったらしい


そしたら人間慣れるもので、結構話ができるようになったらしい




あなたが望むモノは何か?@信長


お腹一杯食べることです@家臣


戦がないと嬉しいです@家臣


どうやるか判らないけど頑張ってみよう@信長





その結果


信長様って結構イイ人らしい


そんな噂が広がった






信長様の株が上がると不機嫌になるのが弟の信勝一派


もちろん負けずにマネをした





元から性格が良い信勝が話しかけるのだ


信長に傾いた家臣の好感度が一気に信勝に傾いた


ついでに家督争奪の支持も増えた





ドヤ顔の土田御前のぶかつのハハ


ウキ―ッと怒る帰蝶のぶながのツマ


織田家はさらに混乱したらしい




おかげでいつ内乱が起こるか判らない


困ったものだ


現在はそういう状況らしい






ここで信長様は気が付いた


熊に嵌められた





そんなわけで元凶のオレに文句を言いに来たということらしい





・・・おかしいな


話しあうことで組織が健全化してハッピーエンドになったはず





相手の不平不満を汲み取って個人ごとに対策を一緒に考えることでみんながハッピーになるんじゃなかったっけ?


いやそういう結論だったよね?


オレ悪くないよね?





「ソンナコトナイデスヨ」


信長様に誤解だときちんと言ってみた





「大うつけっ!」


逆に叱られた


理不尽だ!


訴えてやる!





・・・裁判所はどこだ?

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