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信長様と行く戦国時代  作者: 焼ミートスパ
第1章 家督相続編(信長18歳)
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16 帰蝶の嘲笑

「ほーほっほっほっ」


帰蝶は名古屋城の自分の部屋で高笑いをしていた




夫である信長が家督を狙っている信勝に効果的な口撃を入れたのだ


土田御前は悔しさのあまり部屋をメチャメチャにしたとの噂も届いている


久しぶりに気分が良かった






事の起こりは夫である信長が


『富国強兵』


を目指すと宣言したことである






最近何やら悩んでいた


そして家臣達とコソコソ相談をしていた




そんなことよりも弟の信勝をヤってしまいなさい


帰蝶はそう思っていた





所詮は女の浅知恵であるが本人は真剣だった


・・・ある意味喜劇である






戦に出て命の危険に晒されたこともなければ


不作になり領地から得られる収入が減って金策に走り回ったこともない


額に汗して働いたこともない人間が考えたことなのだ


使えないのも当然である





一方、信長は着実に弟への包囲網を敷いていた




熊のアドバイスを受けて


「富国強兵を目指す!」


と味方の家臣を集めて宣言したのだ




織田家の実権を握らないとできないことである


宣戦布告も同然であった


・・・同然であっても宣言でないところがミソである





言われた家臣は意味が判らなかった





その旨家臣から質問された信長は


10年で所得を倍増する


戦いのない世の中をつくる


と意味を答えた





ソレを聞いても家臣は



だった





今だって一生懸命働いているのだ


その結果が今の生活


それよりも良くなると聞いて無理だと思うのは当然のことであった




逆に今までも苦労が足りたいと言われたと思い不機嫌になった










ところが信長のことを心底嫌っている信勝も


富国強兵


を唱えだした




完全にパクリである







「え、どうやって?!」


噂で聞いた信長が名古屋城の自分の部屋でマジレスした



信長はどうすれば良いのか考え中なので当然のことであった





・・・熊はやり方について何も言っていなかった


信長が聞いても教えなかった


その時はなんでかと思った



だが信勝も宣言したことから熊は嵌める気だったのではないかと思った






信長の反応を噂で聞いた信勝は


「・・・」


となった


信長への対抗心だけで言っていたのだから当然である





元から信勝についていた家臣は


「本当は考えているんですよね?」


疑い半分、信じたい気持ち半分で聞いてきた





最近近寄ってきた家臣は


「きちんと説明してください!」


と必死に聞いてきた





なにせ信長と敵対することになるのだ


実は何も考えていませんでした、などと言われたらたまったものではない




もしも信勝が負けでもしたら信長からどんな目にあわされるかわからないのだ


まさに命の危険が直前に迫っているといってもよい




その混乱具合を噂で聞いた帰蝶は高笑いした


それが冒頭である





ああひさしぶりに笑ったわ


帰蝶は笑いすぎで痛くなった腹に手を当ていた




気を抜くと再び笑いそうになるからである






ふふん


大うつけども



帰蝶は信勝達を心の底から侮蔑した

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