絶望
やばいぞ、ここから崩れる!
僕が目を覚ますと、
そこにはガラス越しにいたのは、
喜代姉だった。
「え?」
僕は、僕が何をやって、
なぜここにいて、
なぜここに喜代姉がいるのか。
脳裏にフラッシュバックして、
思わず嗚咽を吐いた。
喜代姉はいつもの
優しい顔じゃなかった。
どこか険しいような、
それと同時に切ない顔をしていた。
喜代姉が喋る前に、
警察官のような人物が、
重々しい声で僕に言う。
「お前は、人を3人殺め、
1人は理事長、
もう2人はクラスメイト、
先生曰く、
お前が馬乗りになって
殴っていたそうじゃないか!」
警察官は机をドンと叩き、
喜代姉は涙を流してしまった。
僕が
「違う!僕は…」
「言い訳は聞かん!
お前が3人を殺めたことには
変わりないのだ!」
「僕は摩耶を殺してない!」
「お前の教師が証言だ!」
僕はまた、憎悪のような怒りが湧いた。
教師は何をやっていたのか、
僕がいじめられ、
死にそうになってる中で
何をしていたのか、
なのに僕以外の、
いじめてきた奴が死ぬだけで
なぜ僕が今怒られているか、
わからなくなってきた。
僕が拳を握り締め、
奥歯を噛み締め、
どうにかなりそうだ。
警察官は
「おい、お前がこれ以上、
口を割らないと言うのなら…」
そいつはそう言い、
喜代姉に魔銃を向ける。
喜代姉は
多分絶望な顔をしてるのだろう。
僕は、すごい嫌だ。
唯一の家族が目の前で殺されるのは。
「やめっ…!」
警察官はニチャッと笑い、
カチッと鳴らして、
その後に何かが放たれた、
とても嫌な音がした。
「あ、あっあ」
喜代姉には目に生が宿ってなく、
無慈悲に倒れた。
あの時のいじめのような
世界から少し離れて喜代姉と
話していたあの時の会話。
具もなく、
カレーもスープのようなサラサラ
とした食感、
水を多く含んだあのお米も全部、
全部この警官に壊された。
警官はこっちに魔銃をむけ、
撃ったその刹那、
体全体を水に変え、
魔銃の弾丸がすり抜けた。
警官が何発もまだらに撃つが
僕には当たらない。
僕は警官なら、
攻撃したらまずいと思っていたが、
もうどうでもいい、
だって、
大切な人は死んでしまったのだから。
僕は空間を水の性質に変え、
その空間を
「超圧縮」
「超圧力」
に変え凄まじい速度でその
水の性質の空間を放つ。
それは空をも切り裂く刃になり、
警官は何が起きたかわからないまま、
首が跳ねた。
僕は優越感などない、
ただ無慈悲に、この政府を殺したい。
人は残酷なことをするために残酷なことをする。




