仲間はいない?
陰気臭いやつをおこらしたらこわいぞ
「あぁあ、やっちゃった」
とそのまま何もなかったように
席に座っていた。
摩耶はもう、ここにはいない。
僕は沸々と怒りが湧いている気がした。僕の理性がブチっとちぎれた瞬間、
足は勝手に踏み出していた。
拳を強く握り、
その拳はそのいじめっ子の頬に
当たっていた。
さっきまで嘲笑されていた空気感が
一瞬で静寂が広がる。
僕が荒い息を喉に通しつつ、
僕は胸ぐらを掴む、
「お前、本当に、
何やってくれたんだよっ!」
僕は怒りとそこに生まれた
虚空間を思い切り張り裂けそうな声で
言う。
その圧に圧倒されたのか、
そのいじめっ子は何もできず、
ただ、なんだこいつと言う、
変な目で見ていた。
僕はまた拳を振り下ろそうとした瞬間、教室のドアが開いた。
教師が来て、僕を見るなり、
「何やってるんだ!お前!」
そう怒鳴り僕の方に行き、
思い切り僕を殴る。
「なんで、なんで僕なんだよ…」
僕は呟くが教師は
そんなことはお構いなしに言う。
「お前、このままこれなら退学だぞ!」
僕はその一言に一瞬唖然とした瞬間、
僕は怯えた声で、
「す、すいません…もう、しません」
僕がそう言うと、
いじめっ子は調子に乗ったのか、
先生に
「突然殴られて、もう、怖くて」
とわざとらしく言い、
教室の全員もそのいじめっ子に便乗し、僕はわかった。ここに僕の
『仲間』
はいないんだ。
僕は教師に怒鳴られまくって、
僕の心に
冷たい空気が入っていくように、
ぽっかり穴が空いた気がした。
僕は授業に集中なんてできなかった。
摩耶の死体を見た理事長は
他殺と判断し、
ここでいじめっ子が殺したことを
破門にした。
僕は放課後、
摩耶の死体の前に来た。
この周りだけ異様に甘ったるく、
頭が痛くなる異臭がしていた。
摩耶の瞳からは生の光は消えていた。
膝から崩れ落ち、
ポタポタと虚空と虚しさが
混ざった大粒の涙を落とした。
あの時の大人の
「お前はまだ死ぬなよ?」
と言う言葉は、
「いろいろな人がお前の前で死ぬが、
お前は地獄を這いつくばっても生きろ」と言う意味なのではないか、
と思ってしまった。
僕は周りの空間が涙を落トスたびに
波紋が広がるような感覚がした。
「僕の力はこんなのがあったのか…」
だったら、
もしかしたら助けれたのかも知れない、摩耶を死なせなかったのかも知れない。
僕はこの
「理不尽な死」
は僕の無力のせいで死なせてしまった、自分もあの冷徹は大人に、近づいてるのかも知れない…
恐ろしいやつでも弱いところを握られるのは誰だって縮こまるものだ。
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