日常の一変
楽しくみていこう!
僕(主人公)はいつも通り、
いじめをされている。
その時にこの学校の生徒会長、柊奏多がこのいじめを制止させた。
そのあと僕は、
よく奏多と話すようになった。
だけどそれがダメだった。
それは奏多と話す僕を
圧倒的な相手の「嫉妬」だった。
僕はそのいじめっ子に
より乱暴に殴られ、魔法で拘束され、
僕は能力で避けようとしたが、
使い寸前に体がボロボロで動けず
革靴が鈍い音を立てつつ、
腹部に直撃する。
内臓がひっくり返るような衝撃が走る。視界が明滅し、口から鉄の味がする。
自分の血がじわじわと
制服に染みて行くのがわかる。
僕は「あぁ、もう…死ぬのか」
そう悟った瞬間、霧が晴れるように、
顔や体には無数の傷があり、
目は絶望の色が澱んでいる大人が
出てきた。
その大人が音、
いや光をも置いていくように、
一瞬でいじめっ子を殴り、
一人を殴っただけなのに、
三人同時に吹っ飛ばした。
そのいじめっ子は壁に当たる寸前に
謎の空間に留まる。
僕はそこにある空間の波紋に少し、
既視感があった。
いや、
まるで僕の能力のような感覚だった。
その大人はこちらを向き、
去り際に冷徹な眼差しを向けながら
僕に言葉を放つ。
「お前はまだ死ぬなよ?」
この言葉に僕は、
もう死ぬと思った心中に、
一つの灯火が照らしてくれた。
僕は、少し救われたのかも知れない。
安堵もあるが、
だけどそれと同じように、
恐怖心も僕の中に生まれた。
吹っ飛ばした時にその大人は陰に消え、いじめっ子たちは
空間に留まっていたが、
その大人が消えたことで
ドサッと三人が落ちた。
僕はそこから
ボロボロな体で足を引きずりながらも
なんとか逃げて、家に帰る。
僕は帰り際、
孤独な優越感や
僕の未来には何があるのかと言う
絶望感がある中、
僕は玄関のドアを開ける「ただいま」。僕の声は静かな廊下に響く。
僕は次のいじめは、
今日よりももっと、
痛めつけられるのかという不安と、
今日の傷付けられた部分が、
僕の心をひしひしと
削っていくような気がした。
だけどあの大人の感覚は
少し僕のような
感覚に似ていたような気がした。
その波紋の残穢のようなものが、
少し僕の心に謎の楔のようなものを
結び付けられたような感じがした。
ドタドタと階段をさがる音がして、
僕が下をむいた顔を上げると、
そこには姉の喜代がいた。
僕は喜代姉に会った瞬間、
顔の傷や、血まみれな服を見て
血相を変えてこちらに近寄る。
姉が「ちょっと!あんたその体、
大丈夫…じゃないよね、
今から治療するから…」
そう言い慣れた手つきで
治療を施してくれた。
喜代姉の手には魔法はこもってない。
純粋な人間な手で止血してくれている。僕は喜代姉に
「ありがとう」
その一言だけ言い、その場を後にして、部屋に戻る。喜代姉は僕の背中を見て、少し不安な気持ちになってたと思う。
僕はただ心配をかけたくなかった。
それだけだった。
僕は部屋に戻り。服を着替え、
血まみれな服はそこら辺に置いた。
「痛い」僕が喋っても、
広がるのは僕の虚しく発した
声だけだった。
僕はベッドで寝転んでいると、
喜代姉がドアを開けてきた。
喜代姉は優しく、
「カレー、食べる?」
と言ってきた。
そのカレーには具材などなく、
さらさらとしたスープのようなカレーと水を多く含んだ米が
簡素に皿に盛り付けられていた。
僕はこの、「ただの優しさ」に少し、
毒気を取られたように、
自然に涙が垂れてきた。
喜代姉は鈍感なのか、
「えっ、な、なんで泣いてるの?
カレーじゃなくて
シチューが良かった?」と言ってきて、僕は思わずフッと笑っていた。
この実力至上主義の世界で唯一、
底上げされる場所。
それがこの学校だった。
ここで卒業資格さえ獲得すれば、
この貧困は脱出できるのだ。
たとえ毎日、
心と体がすり減らされようと。
(あぁ、こんな時間が、続けばいいのに)
僕はそんな、
願ってもないことを思いつつ、
具のないカレーを静かに咀嚼しつつ、
その暖かさが痛いほど身に沁みる。
僕はこの時間とカレーを
強く噛み締める。
これが最後になってもいいように…。
カーテンからの明るい日差しは、
僕に憂鬱な時間の始まりでもあった。
僕は重い体をベッドから起き上がり、
リビングに出る。
喜代姉は明るく、
「おはよう」
と言ってくれた。
僕も少しでも明るく、
「おはよう」
と言った。
少しの間があった後、喜代姉は、
「ご飯、食べる?」と言ってくれた。
僕は無言で食卓に座り、ご飯を食べる。僕は
「ありがとう」
と小さい声で喜代姉に向かって言う。
喜代姉は顔を見なくても
少し笑ってる気がした。食べ終わり、
「ごちそうさま」
と言い僕はカバンを持ち、喜代姉に
「いってきます」
と言い、玄関から出る。
外はいつも通り魔法が使われている。
ある人は空を飛んだり、
ある人は手を使わずに
コーヒーを飲みながら新聞を見ている。僕が学校に向かっていると、
僕の前の方から、
「おはよう」
と聞こえ、僕が前を向くと、
そこにいたのは奏多だった。
奏多に僕は返事を返し、
その場を後にする。
僕は歩くスピードを早め、
僕が教室に入る。
さっきまでの賑やかな雰囲気は
一瞬で消え、
僕が歩いて、通り過ぎるたびに、
飛び交うヒソヒソと毒を含む言葉が
教室中を汚染する。
僕は静かに席に座ると、
僕の唯一な友達でもあり、
僕と同じレベルの摩耶は僕に
「沙優、大丈夫?」
と優しい声が僕の心に響く。
僕は
「大丈夫だよ…」
と少し笑った。
嘘は慣れてると思う。
摩耶は少し不安げな顔をしていたが
「なら、いいけど」
と言い、席に座って行った。
僕が一人で座っていると、
僕の机が大きく歪んだ。
轟音と共に机が大きく飛び跳ねた。
わざとらしく当たったいじめっ子は背中で嘲笑を響かせる。「悪い悪い、当たったわ」
教室はヒソヒソと小さな笑いに
包まれてる。
僕は歪んだ机を戻し、
ただ奥歯を噛み締めた。
すると思い切り椅子を引く音が
教室中に響く、
摩耶が
「ちょっと!ちゃんと謝ってよ!」
と冷めた空間に虚しく響く。
いじめっ子は摩耶の方に体を向ける。
その瞳に浮かぶのは怒りではない、
もっと底知れない残虐的な笑みだった。「へぇ、沙優を庇って、
誰に口聞いてるんだ?」
嫌な予感がした。
背筋が凍るような感覚が僕の
足を竦めた。
「僕のせいで…摩耶が…」
僕が思う暇はなく、
いじめっ子の拳が振り下ろされた。
鈍い音が教室中に響く。
摩耶はそのまま吹き飛び、
窓から飛んで三階の教室から
飛んでいった。
僕は無能力の摩耶はそのまま
落ちたらどうなるかなど、
目に見えてわかる。
ぐちゃっと、聴きたくもない音は
学校の校舎に響く。
僕は呼吸ができなくなるほど、
ヒューヒューという
変な音が僕の喉を通る。
僕はわかった。
「あの時の、冷徹な瞳の大人は、
この光景を見たんだな、」
とわかった。
僕は声にならない声で泣いていた。
いじめっ子は
「あぁあ、やっちゃった」
とそのまま何もなかったように
席に座っていた。
摩耶はもう、ここにはいない。
僕は沸々と怒りが湧いている気がした。
面白かったらフォロしてねー!続編とかは作る予定!
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