偽りの疑問
紗夜って好き?僕は嫌い
「心当たりはありますか?ねぇ、紗夜さん?」
僕がそう告げると、冷静に
「え、いや何も、てか、時空管理局ってどう言うことですか?」
そう言っているが、明らかに目は泳いでいる。
僕はその問いを受け流し
「そうですか、なら、あなたは今の学校生活を具体的に教えてくれますか?あなたがここの世界の住民だとするのなら、当然わかると思いますが、」
そう鎌をかけつつそう問うと、切羽詰まったよう少し涙目で声を出す。
「あっ、い、いや」
紗夜は何か思いついたように顔を明るくし、こちらに問いを返す。
「あ、あなた、それは個人情報よ!」
正論だろう、だけどそれと同時に、こいつに意思があると言うのがわかるのだ。
すると喜代姉はびっくりしたような顔をしていたが、僕に質問をする。
「あ、あなたはなんで、そこまで紗夜に質問をしてるの?」
「紗夜に意思があるかを見るためですよ。喜代さんの精神世界なら、ここにいる紗夜はあなたの意思で動くのが普通なのです。だから、今ここで自分の意思で行動したのは、自殺行為なのだよ」
いや、正直それかはわからない、僕が速攻で考えた嘘でもあるのだから。
でもそれが効いた。
紗夜は黙り込んで不敵な笑みを浮かべていた。
喜代姉はこの紗夜の不気味な行動で、『違和感』を覚えてそうだった。
「さぁ喜代さん、これから信じるのはあなた自身です。あなたは僕を弟だと思いますか?」
紗夜はおそらく好きなやついないやろ、でも前までの記憶ならだいぶ好きな人はいると思うけどさ。




