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Appendix03:P11数分後

「うー……早くお風呂入り直したい……っていうか……ね、眠たい……」


 思い起こせば、ひたすら気を張り詰めていた戦闘から帰還したばかり。それからたっぷり追いかけっこをしてからカミナと一戦交えたのだ。自分の部屋に向かって歩いているが眠すぎてフラフラしている。


「コンビニまで……あれ、なんか違った……DXだっけ?」


 千鳥足で廊下を進むが徐々に意識が朦朧としてきたらしく、遂に足が止まってしまう。壁に寄りかかって目を瞑ると、ゆっくりとしゃがみ込んだ。


「三分……いや、一分だけ……すーっすーっ」


 瞬時に眠りに入っていた。廊下の隅っこでぺたんと女の子座りのままで首を横に傾けて熟睡している。


「ヤッパリ……」


 そこに現れたドローンが一機。オリハの装甲と同系色で中型犬ほどの大きさだ。クアッドローター(プロペラ四つ)で本体前面にはカメラレンズとLEDが確認できる。大きさの割に飛行音はかなり小さい。


「マッタク……」


 アリアに近づくとプロペラの回る飛行音を徐々に小さくするという気遣いを見せた。今は殆ど無音で飛んでいる。


「オソッテ、ッテ、イッテルノト、オナジダゾ……」


 小声の機械音声(マシンボイス)。カメラのフォーカスが顔から胸に移動する。


「フーム……」


 アリアを前に空中で微動だにしないドローン。マジックハンドが音もなく出てくると、躊躇なく胸を揉んだ。


「んっ……すーっすーっ」


 小さな喘ぎ声はすぐに寝息にかき消されてしまった。LEDが不規則に赤点滅している。要するに興奮していた。


「コレハ、コレデ……」


 もう一本マジックハンドを出すと、もう片方の乳房を躊躇なく揉みしだく。


「んんっ……すーっすーっ」


 点滅は虹色に変わった。一時的に正気を失うほどに興奮しているサインだ。


「ハァハァ……モウ……モウ、シンボウ、タマラーン!」


 小声の機械音声も余裕はない。空中で軽く震えながら片方のマジックハンドがワンピースのスカートの端を掴んだ。


「アリア……イイヨネ……」


 ゆっくりと捲り上げるエロAI。ここでアリアが小さく言葉を発した。


「んんあっ?」

「ゲッ、イエ、ワザトジャナクテ、アノ、グウゼン……」

「んん……すーっ……」


 無意味な言い訳を開始したところで寝言と気づいたスーパーAI。再度マジックハンドを動かし始める。今度は前回よりゆっくりと、細心の注意でスムーズに動作させた。


「だめ……撃たないで……助け……」


 眉間に皺を寄せて苦悶の表情のアリア。涙が閉じた瞼から漏れ出て呼吸も少しだけ激しくなってきた。悪夢を見ているらしい。


「フーム……」


 LEDが青色に変わっていく。完全に青色に変わったところで、そっとスカートの裾を直してマジックハンドで頭を撫で始めた。

 撫でているとすぐに穏やかな寝顔に変わっていく。


「んー……オリハ……すーっすーっ」

「……ココデ、ナマエ、ハズルイ」


 熟睡したアリアを二本のマジックハンドでおっかなびっくりお姫様抱っこすると、そのまま部屋まで運んでベッドにそっと寝かせた。


「オリハ……」


 また寝言で名前を呼ばれた超高性能AI。心なしか満足げに見える飛行で部屋から出て行こうと扉に向かって飛んでいく。


「オリハのおたんこなす……変態……エロAI……すーっすーっ」


 心底嫌そうな顔で罵詈雑言を吐き出すと、すぐに穏やかな顔に変わって熟睡し始めた。その瞬間、ドローンは瞬時に近づくとマジックハンドを高速で動かした。


「フン、コレクライニシテオクカ」


 満足したのかドローンは音もなく部屋から出ていくと直後に鍵がかかる音がした。


「んー……オリハ……ありがとね……すーっすーっ」


 顔に落書きされたアリアは幸せそうに眠っていた。

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