60話 アタシ、無敵すぎぃ!
60話 アタシ、無敵すぎぃ!
「もらうぞぉおお! あんたらの全部ぅううううう!!」
ユズが、そう叫んだ直後、
この場にいる『男性』全員が、
抵抗する間もなく、『光の粒子』となって、
――ユズの『中』へと吸い込まれていった。
「はっはぁあああああ! もらった、もらったぁあああ! 全部ぅううう!!」
ゾメガも、平熱マンも、その他の男性陣も……
全員、驚くほどアッサリと、ユズに奪われ、ユズの力にされてしまった。
その結果、
「見ろぉ! アタシの存在値ぃ! すごい数だぁ! はっはぁあああ!!」
名前『クズノハユズ・バチャル』
存在値『57京50兆6000億555万2000』
「男どもがもっていた数値もスペシャルも魔法も全部もらったぁあ! アタシ、無敵過ぎぃいいいいい!! 最強すぎて草ぁあああ!!」
などと笑っているユズの背後から、
――PSR部隊のリーダー『アダム』が、
「死ねぇええ!!」
苛烈な叫び声をあげながら特攻。
破格の火力を誇る飛び蹴り。
すさまじい速度とパワーだったが、
「あぁ? ウザいんだけど……」
そう言いながら、ユズは、アダムの攻撃を回避して、ヒザのカウンターをぶちこむ。
「ぐぅううう!」
「あははははははははははははは! 数値と技能だけじゃなく、『戦闘力』も奪わせてもらったから、アタシには勝てないよ。……あんた、相当強いけど……アタシより明確に下ぁ!」
「この……クソアマがぁああ!」
「そんなに焦らなくても、あんたら、全員、ちゃんと遊んでやるよ」
ダダダっと、激しく武を交わし合う。
アダムは本気だが、ユズには余裕が見えた。
本気でアダムを殺そうという気概を感じない。
その証拠に、ユズは、アダムに対して、いっさいデスサイズを使っていない。
「くくく……なんで、男だけ奪ったと思う? 男しか奪えないから? 違う、違う。その気になれば、あんたら全員奪えたよ。でも、誰もいなくなったら、遊べないじゃん……アタシはね、『ムカつく女』を見ると……徹底的にイジメたくなるんだよね」
そこでパメラノが、
「シューリ殿ぉおお!! 総指揮をお任せしたい!」
この中で『最も叡智に溢れる女神』に依頼をしていく。
『狂い咲く僥倖シューリ・スピリット・アース』。
元『神界の深層を統べる究極超女神』にして、センエースが師事した唯一の師匠。
長い年月をかけたことで、すでに、センエースの方が実力は遥かに上だが、
かつて、彼女がセンに武を教えたのは事実。
そんな彼女の存在値は『17京7777兆7777億7777万7777』。




