58話 『ユズ』VS『ゼノリカ』
58話 『ユズ』VS『ゼノリカ』
(……異常なほど強くなったのに、どうしてアタシは死につづけているんだ)
ユズは嘆く。
――『みんな死ねばいいのに』で『何百万人もの民衆』を殺したことで、ユズは、信じられないぐらい強くなっていた。
しかし、それなのに、ずっと、瞬殺され続けている。
まったく抵抗できないまま、ずっと、殺され続けている。
(存在値60000のアタシのプロパティアイでも、こいつらの存在値が見えない……っ)
時間が経つごとに、この霊廟に、『化け物みたいな力をもった超人たち』がどんどん集まってくる。
現時点で、すでに、
楽連210人、
百済50人、
沙良想衆5人、
九華十傑の第十席20人、
九華十傑7人、
五聖命王3人、
三至天帝2人、
PSR部隊3名。
※センエース陣営の中でも最高格の力を持つ『トウシ』と『朝日(蝉原)』は、現在、センの命令に従い『原初の扉の向こう』で解析作業中。扉の向こうは断絶されており、連絡が取れない状態。
――合計300人の超人たちに囲まれているユズ。
300人の超人たちは、自分達にできる全部を賭して、どうにかユズを殺し切ろうと、あらゆる方法を試していた。
だが、どうしてもユズを殺しきれない。
その状況を前にして『パメラノ』が、
「ちぃっ! あの仮面種、何をしても死なんではないか!」
イラ立ちを隠さずにそう叫ぶ。
と、そこで、『パメラノ直下の配下』が、『影』からヌっと飛び出してきた。
そして、即座に『調査結果』を報告する。パメラノは苦い顔をして、
「ちっ……やはり、そうか」
しんどそうに呟いてから、『拡声』の魔法を使い、この場にいる全員に聞こえるように、
「やはり、そこの仮面種が、『みんな死ねばいいのに』の発生源だそうじゃ! そのアホウを殺し切らん限り、民衆が死につづける!」
パメラノの言葉を聞いて、ゼノリカの面々の威圧感がグワっと底上げされた。
みな、ユズに対し、強い怒りを向けている。
「尊き主が守ってきた世界をけがしやがって……」
「絶対に許さんぞ……」
「すりつぶしてくれる……」
轟々と燃える怒りを暴走させて、どうにかユズを圧殺しようと奮闘するゼノリカ。
ここにいるのは、全員が存在値『5000兆』以上なので、取れる手段は山ほどある。
存在値が増すごとにメモリとリソースが増えて手札が膨張する。
ありとあらゆる魔法・スキル・スペシャルを用いて、ユズを殺し切ろうと死力を尽くす面々。
だが、何度でもユズは復活する。
「EZZパニッシャー!!」
パメラノが、得意の『封印魔法』を使って、ユズを封じ込めようとした……
――のだが、しかし……




