103話 蒼穹原典。
103話 蒼穹原典。
・その後も、なんだかんだ、センは抵抗を試みるものの、『センエースが世界の王となるルート』を通らない限り『先には進めない』という問題が発生するため、結局のところ、『理銀の鍵を使ってやり直す前と、ほぼほぼ同じ結果』に辿り着いた。
「ちくしょぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! 意味ねぇええええええええええええええええええええええええええええええ!! うぐぅおおおおお!! ママァアアアアアアアアアアアア!!」
あげく、センが『体感年齢5垓年を突破した記念報酬』として、
コスモゾーン著書の『蒼穹原典』という名の、『センエースが積んだ5垓年分の記録がダイジェスト形式で刻まれている聖典』が、ゼノリカ所属の全員のアイテムボックスに贈呈されることになった。
この原典は、読み物としての精度がハンパないだけではなく、とある『すさまじい効果』が秘められていた。
それは、なんと『所持している者は、センエースとの想い出の一部を取り戻すことができる』というもの。
センが無節操にタイムリープしまくったことにより、
ゼノリカの面々は、『センエースから貰った大事な想い出』の大半を失っている。
センエースが何をしてくれたのか。
センエースが本当はどれだけのことをしてくれたのか。
ここまで、ゼノリカの面々は、正しく理解していなかった。
しかし、今回、『蒼穹原典』を入手したことで、
ゼノリカの面々は、センエースの尊さを改めて深く理解した。
完全に全てを思い出せるわけではないのだが、
『本当に大事な想い出』は間違いなく取り戻すことができた。
その結果、忠誠心と敬愛の念が、さらに激烈に爆上がりする。
みな、原典を入手する前は、『自分のセンエースに対する忠誠心と愛情は究極の領域に到っている』と認識していたが、『それは完全に間違っていた』と全員が心底から反省する。
これまでの自分たちの忠誠心など、浅瀬でパチャパチャしているだけのお遊戯だったと猛省。
「ぉおおおおい! コスモゾーン、ごらぁああああああああ!! てめぇ、なに、蝉原みたいな真似しくさっとんのじゃ、ぼけ、かすぅうううう!! まったく助けてくれねぇくせに、嫌がらせだけは全力投球とか、ナメんのも大概にしろよ、くそがぁああ!」
センが理銀のカギを使って赤子からやりなおした理由の一つに『ゼノリカからセンエースの記憶を消すため』というのがあったが、結果として、記憶は盛大に補完されることとなり、ゼノリカのセンエースに対する愛はますます増えてしまいましたとさ。
めでたし、めでたし。




