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エンド25 あいつバカだろ

「見つからないように行くぞ。気をつけろ」


「はい。了解です」


2人はこそこそと道を歩いて行く。

そして、後数歩で冒険者ギルドへ入れる。

そんなとき、


「あっ!お前!!見つけたぞ!!」


見つかってしまったようだ。

聖夜たちは顔を見合わせ、ダッシュで冒険者ギルドに向かう。

その後ろを、男が追ってくるが、追いつかれる前にどうにか扉を開放。

そして、


「待てぇぇぇ!!!!何処に行きやがったぁぁぁ!!!!!………って、またか!今度はだまされねぇぞ」!


男の目に、聖夜たちの姿は映らない。

だが、これは1度経験している。

おそらく、聖夜たちは中に入ったと見せかけて、実際はまだ外にいるのだろうと推測。


「今度は逃がさんぞ!!!!」


そう言いながら、冒険者ギルドから離れていく男であった。

その背中を見送る、冷たい視線が2つ。

それは勿論、


「あいつバカだろ」


「あまり人を下に見るようなことをしたくはないのですが、………否定できません」


感情のない声で、キャーミャは肯定した。

ここまでのバカが国民にいると、あまり気分が良いモノではないだろう。

それでも無表情を貫いているキャーミャは大物なのかも知れない。

 ーーまあ、姫だし大物は大物だろうな。


「さて、バカは放っておいて、依頼受けるか」


「そうですね。探します」


キャーミャはそう言って、依頼の貼ってあるボードに歩いて行った。

聖夜もその後を追い、依頼を見ていく。

 ーーゾンビ。ゾンビ。ゾンビ………あった!って、これは東の方か。あ!こっちにもって、って、これは北?行く方向は西だからな。出来れば西の依頼がいいんだが。

聖夜がそう思いながら依頼用紙を見ていると、キャーミャが、「あっ」と、小さく声を上げた。


「どうした?」


「こちらです。どうやら西の墓場に、上位種のゾンビが出てきたようです。どうされますか?」


キャーミャはそう言いながら依頼用紙を見せてきた。

確かにその用紙には。ボスクラスの個体が発生と書かれていた。

 ーーボスかぁ。戦ってみても良いけど、………ここは大事な選択だな。一応セーブしておこう。


聖夜はセーブ2の枠を使ってセーブを行った。

ゲームの分岐では必ずセーブをするタイプである。


「よし。受けてみよう。これくらい倒せなきゃ、魔王を倒すなんて夢のまた夢だからな」


「そうですね。では、受けましょう」


まずは受ける選択肢を選んでみることに。

1度挑んでみて、倒せそうだったらまたそこまで行ってセーブし直し、駄目そうだったら諦めて回避するルートを選ぶつもりだ。

 ーーボスのゾンビって、どんな見た目だろう?筋肉ムキムキで大柄だったりするのかな?

そんあことを考えながら、受付で依頼を受けることを伝える。


「それでは、お気を付けて」


依頼はすんなりと受けられた。

聖夜たちはそれを確認すると、すぐに出て行こうとして、

 ーーちょっと待て。ボスだったら、部下とか居そうだよな?だったら、


「キャーミャ。ちょっと待て。もう1つ依頼を受けるぞ」


「はぁ?分かりました?」


部下がいるなら、一般のゾンビの依頼も受けておくべきだろう。

折角狩ったのに、金に換えられないなら意味がないのだ。

 ーーボスを倒して、その供回りも倒せれば、それ相応の金額が手に入るだろ。それくらいの金額があれば、キャーミャの武器も買える、はずだよな?

頭の中で計算をしつつ、依頼を受けた。


「すまんな。時間を取らせて。少し急ぐか」


「はい」


2人は改めて出発した。

数十分雑談しながら歩いて行くと、墓場が見えてくる。

因みに、雑談の中で1つだけ重要そうな話があって、


『そういえば、女神から北の方の森に行く間はゾンビがいないって聞いたんだが』


聖夜は数回前のループを思い出して、そのことを尋ねた。

セプティアと一緒に森に行ったときは、北の方にかなりあるいたので、村も幾つか越えたはずなのだ。

それならば、なぜゾンビが出てこなかったのかが分からない。


『あの地域は、少し前にゾンビが急に数を減らしたんです。原因は分かっていませんが、植物のツタのようなモノがゾンビを引きずって行っていたという噂もありましたね。眉唾物ですが』


 ーーその噂多分本当だよな。

と、聖夜は思ったが、口には出さなかった。

コレを伝えてしまえば、キャーミャがその調査をしに行こうとか、兵士にそのことを伝えようとか言いかねない。

 ーー四天王がいることも伝えちゃってるし、俺も討伐やら調査やらに呼ばれるだろうからなぁ。取り敢えず今回のループではそれは避けたい。


と言うことで、特に何も言わなかった。

が、いつかのループには関わってくるだろうから、頭の片隅にとどめておく必要はある。

聖夜は頭の中のメモ帳に書き込んだ。


「神の使い様。見えてきました」


「ん?……もうゾンビが湧いてきたか。と言うことは、この辺りに目的のボスクラスのゾンビがいるってことだな?」


「はい。そう思われます」


2人は辺りを見回してみた。

だが、それらしい影は見えない。

 ーーまあ、そんなにすぐに見つかるとは思ってない。探しながら歩くか。


「まずは、あっちに探しに行くか」


「はい」

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