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エンド15 ボス戦は負けて覚えるのが基本

《バッドエンド『枝の下敷き』へ到達》

《防御力が15パーセント上昇します》


「ひぇ~。四天王って、こんなに強いもんなのか。あの感じ、森の木を全部操れそうな感じだったしなぁ」


聖夜は腕を組み、勝利の道筋を考える。

四天王の1人くらい倒せなければ、魔王を倒すことなんて出来ない。

だが、考えて思いつかなかったので、とりあえず、


「まあ、数回死ねば分かることもあるだろ」


ということで、セーブ1に手を伸ばした。

視界が切り替わり、聖夜の周りには沢山の木々。

そして、目の前には歩いているセプティアの姿。


「なぁ。ちょっと良いか?」


「ん?どうした?」


聖夜は、セプティアにあらかじめ四天王が木を操れることを伝えておく。

なんで知っているのかと問われれば、召喚されるときに女神から聞いたと言えば、簡単に納得してくれた。

 ーー神って便利!


「あらぁ~?見つかっちゃったわぁ~」


また魔族の女性と会う。

聖夜たちは、今度は木が近くに無い少し広めの空間に移動した。

 ーーこれなら、あいつの攻撃も当たらないし、すぐに死ぬことはない!……はず。


と思い、聖夜は剣を構える。

勿論、フラグである。


「ふふふぅ、私の魔法の犠牲になって貰うわぁ」


そう言って聖夜たちに手をかざしてくる魔族の女性。

聖夜たちは警戒して辺りの植物に警戒したが、


「え!?何アレ!?」

「っ!?あれは魔法だ!……って、多すぎるだろ!?」


魔族の女性の後ろに、魔法陣が浮かび上がった。

1つ2つなら良かったが、その魔法陣は驚異的な速度で増えていき、あっという間に聖夜たちの周りを覆い尽くした。

 ーーあれ?これ、結構ヤバい?

そう思ったときには、もう遅い。


「さようならぁ」


魔族の女性が手を振ると、魔方陣から何か薄い刃のようなモノが出てきて、


《バッドエンド『逃げ場のない魔』へ到達》

《移動速度が20パーセント上昇します》


死亡した。

聖夜は、今回はすぐにやり直しはせず、暗い空間に座り込んで考える。

 ーーあれ、本当に勝てんのか?同じ殺され方する未来しか見えないんだが。


ということで、聖夜は究極の選択を迫られることになる。

難易度が高いルートだから1度諦めて、もっとレベルを上げてから(もっと沢山死んでから)再度挑戦するべきか、それとも、もう少し挑戦してみるべきか。

ゲーマーにとっては、究極の選択肢である。


「周回すれば確実に強くなれるから、1回諦めるってのもありだが、」


聖夜はそう言って立ち上がる。

それから数秒、開始地点とセーブ1を交互に見る。

そして、


「同じ死に方したら諦めよう」


ということを決めて、セーブ1へと手を伸ばす。

 ーー魔法の発動はかなり速かったが、それでも全力で走れば発動前には剣が届くはず。魔法が使われる前に攻めよう。

作戦はこんな感じ。


「なぁ。ちょっと良いか?」


「ん?どうした?」


またセプティアに事情を説明する。

前回と同じく、情報提供者は女神って事で。

セプティアは真面目な顔で聖夜の話す作戦を聞き、


「セーヤの話が本当なら、それくらいしか作戦はないよな。……やれるだけのことはやろう」


セプティアはそう言って作戦を承諾した。

聖夜は作戦のため、森の中へ()()する。

流石に2回も会っているので、敵のいる位置は把握済み。


 ーーいたっ!

聖夜は四天王を発見する。

聖夜は奇襲をするため、その後ろに回り込んでいて、すでにその手の剣が首に届こうとしていた。


「あらぁ。そんなに急いだら危ないわよ」


剣が触れると思われたその瞬間、四天王は聖夜に振り返ってそう言った。

それと同時に、聖夜の体の自由がなくなる。

 ーーっ!?動けない!!???


「ふふふっ。なかなか強そうだし、私の名前を教えておいてあげるわぁ。私は、水の四天王キュネイよぉ。死んでも忘れないでねぇ」


キュネイと名乗る四天王に、聖夜は剣を突き出すことが出来ない。

なぜなら、その身体が無数のツタで縛られていたから。

 ーーくっ!全然動けねぇ!!


「さて、私も余裕がないし、この辺りでお別れになるわねぇ。さようならぁ」


そう言って、キュネイが指をすっと横に動かす。

その瞬間、首周りのツタから強い力が掛かって、

……死ななかった。


キンッ!

金属音が響く。

それから、


「ちっ!仕留められなかったか!」


セプティアの舌打ちが聞こえた。

セプティアが、キュネイの意識を聖夜に集中させている間に奇襲する作戦だったのだが、失敗してしまったようだ。

 ーーこの作戦は失敗か。


「あらぁ。悪くはないと思うけど、私には足りなかったわねぇ」


また首の辺りに圧力を感じる。

今度は、終わりだった。


《バッドエンド『養分へ』へ到達》

《スキル『脱出1』を獲得します》

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