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カスはカスなりに!~絶対に負けない男たち~  作者: GANON


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11/17

目押しの有無で

 翌日。流石にパチンコ屋近くで打ち子の話をするのはマナー的に絶対にダメなので、朝、据え置きだけ打って昼食時。

 久しぶりにマクドナルドで昼セットを食べる。


「抽選だけ受けるのって相場いくらにゃ?」

「引き子は500円くらいじゃないかな? 3番以内とか20番以内とかでご祝儀1000円とかやるけども」


「遠出して打てなかったら電車賃とか含めて2000円でどうだろう? 昼食と朝食代含む」

「いいにゃ」


 そして昨日10万円以上勝っていたので2000円をテーブルに出す。


「にゃ? なんにゃコレ?」

「昨日10万円以上勝ったから」

「にゃ!? アンタしか打ってないのにいいのにゃ!?」

「いいよ。取り決めだもの」

「なんか悪いにゃあ。嬉しいけど」


 笑顔で二つ折り財布に金をしまうアカリ。

 最近のアカリはずっとご機嫌そうだ。


「なあ、打ち子は楽しいか?」

「楽しいに決まってるにゃ!! だって当たってる楽しいとこばっかやれてるにゃ!!」


「タバコも―ちょっと控えてみようかにゃ? アンタのために」

「別にいいよ。好きに吸ってもらって」





 昼食が終わり、14時、打ちごろの台がないか探す。

 まずは過疎店A。

 ・・・・・・なし。

 過疎店B。

 パチスロ偽物語の650嵌りが空いている。天井は1000Gのはずだ。ART確定だけだが。

 しかし、この台はARTの性能は低いほう。正直、打てるかは怪しいところだ。


「アカリ、このあとC店とD店見に行って何にもなかったら、戻ってきてコレを打ってくれ」

「了解にゃ」




 C店はなにもなかったが、D店に打てる台があった。

 スロット、バーサスの高設定くさい台。ボーナス合算が120分の1で2000回転している。


(これはアカリには無理だな)


「アカリ、これを俺は打つから。戻って偽物語を打ってくれ」

「オッケーにゃ」


 アカリは店から去っていく。

 アカリがこの台を打てない理由。目押しができないと大きく損をする台だからだ。

 通常時のスイカから始まり、RT突入を遅らせる目押し。これらができるかどうかで一日だと万円単位の差がつく。

 BAR狙いで右適当のハサミ打ち。いわゆるハナビ打ちだ。スイカがテンパイしたときのみ中リールにもスイカを狙えばいい。





『ピカピカ』


 通常出目でベル対応フラッシュ発生。前のゲームかどこかでボーナスが当たっているはずだ。

 1枚がけにして逆押しでボーナスを狙う。

 Vが中段に止まったのでVBIGだ。

 少々の技術介入をして、大事なRT。

 すぐに逆押しの指示が出る。右中を適当に打ち、ここで左にBARを上段に目押ししてRT突入を遅らせる。

 これをやると最大40Gほど無料で回せる。突入準備の20Gと本RTが20Gで、基本的に引き延ばしすぎると突入失敗するので平均30Gほどだが、できれば単純に500円ほど得になる。

 全くできないで即突入すると20Gほどで終わってしまうのでできるだけ得になる。





「終わったにゃ。ちょっとプラスにゃ2000円くらい」

「おつかれ。どうする? 帰るか? 俺はコレ打ってるよ」

「じゃあ帰るにゃ」


 アカリに6000円渡し、解散。

 俺はそのあともバーサスを打ち続け、1500枚ほど獲得。21時に帰宅した。

・引き子:抽選を受ける人。SNSで大量に募集されている。技術も知識もいらず、朝の数分でできるので主婦や学校前の大学生が多い。


・RT:リプレイタイムのこと。もう一回回せる役がよく揃うようになり、メダルが減りにくくなる。



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