グルーヴって何?
「グルーヴ」という言葉をよく聞く様になったのは、2000年頃からだと思います。
初めて聞いた時、どういう意味の言葉なんだろう? と思いました。
「グルーヴ」とは「音楽を聴いて身体を動かしたくなる感覚」を表す言葉なんだそうですね。
私は「踊ったり歌ったりしたくなるモノが音楽」だと思っていたので、この様な言葉があるんだ面白いなぁ〜などと思いました。同時に皆さんが何でワザワザこの言葉を使うのか不思議でした。
なぜかと言うと、私は1990年頃から望月先生の演奏を見ていましたから。
先生が演奏を始めると子供たちが踊っていましたし、大人の方は歌っていたので、そんなもんなのだろうと思っていたんです。私自身もイベント会場や大道で集客を兼ねて弾いていたので、ただひたすら先生の弾き方を真似ていましたし。だって先生を真似て弾くとメチャクチャ人が集まるですよ。そりゃ〜真似ます(苦笑)
しかし真似るのは…難しいかったですね。望月先生に同じ感じに弾けるようになるまで15年位かかりました。だって教えてくれませんからね〜 見て覚えろでしたから。授業料を払わず、お店に出演させていただいてお小遣いを貰いながら見せてもらっていたので文句は言えないかなぁ〜 まぁ芸人の修行はそんなもんです(笑)
音楽と音曲はスタンツが違うのかもしれませんね。
最初は、先生の演奏を前から見ていたんです。どの様に鍵盤を弾くのか、どの様にベースボタンを弾くのか、どの様に蛇腹を開閉させるのか、ただひたすら観察しました。そして、先生が店内を弾いて歩く時には付いて回り色々な方向からタダひたすら見ました。
でも、よく分からないんです。同じ様に弾いているつもりなんですが、同じ様に弾けていないんです。で、ある時「そうだ!後ろから見させてもらおう!」と思ったんです。で、後ろから中心に観察し始めました。
後ろから見て、先生が物凄く細く呼吸をしている事に気がつきました。そして身体に力が入っていないんです。
座って弾いている時には肩は動かず背中がヒクヒク動いているんです。立って弾いている時には肩が動かず腰の位置も動かず背中だけがヒクヒク動いていました。
これってオペラ歌手の背中じゃん!と思いましたね。完全なる横隔膜呼吸です。
立って弾いている時の身体の動かし方や足の運びは、運動選手やダンサーみたいでした。前に重たい楽器を抱えているのに動きが滑らかなんです。
そして、音にブレがないんです。全く。座っていようが立っていようが関係なく、メチャクチャ安定していてリズミカルでメロディックで、聴いていてワクワクする音が溢れているんです。
で、観察して気が付いた事をタダひたすら実践しました。楽器を持っている時だけでは出来るようにならないので、日常生活でも身体の動きに気をつけました。
私は、子供の時に競泳をやっていましたし中高大にずっと運動していたので、それなりに体力があると思っていたんですが、楽器を弾く方が大変でした。だって、全身に神経を巡らして演奏するんです。頭の中がカラカラになるし、全身汗だくになるし。楽器の演奏って運動よりもハードじゃねえかい…などと思いましたよ。
まぁ〜そんなこんなで、どうやら「音楽を聴いて身体を動かしたくなる感覚」な演奏が出来る様になりました。
前から演奏の仕方を見ているだけでは分からなかったです。背中を見て覚えるとはこういう事か〜などと思いましたね(苦笑)
教え始めた頃、私は音大を出ていないので、これ迄舞台で実践してきた事を中心に、望月先生の弾き方を教えようと考えたのですが、どの様に説明すれば先生の演奏方法を伝えられるか悩みました。
そこで、演奏と身体の操作について自分がやってきた事を、分析し解析し文章化し言葉で分かる様に考えて教えています。
10数年教えていて驚いたのですが、教えた皆さんが私の半分以下の時間で出来る様になるんですよ。私って楽器演奏以外の事を試しまくっていたんですねぇ。そりゃ〜時間がかかりますよ。
ついでに、教える才能があったのかしら私。などとちょっと思っちゃいました(笑)
これから少しづつ、「音楽を聴いて身体を動かしたくなる感覚」について説明していきますね。




