第五十六話
すみません。完璧に忘れてました
ホントに気をつけます
これからもこういうことがあるかもしれませんが
よろしくお願いします
「『雷雨』」
ロイがそう言うと黒い雲からいたる所に雷が落ちる。
「なるほどね。こっちが本命か」
『ちょっとシグルドさん!なにしてるんですか!さすがに当たりたくないですよ!』
クサナギから言葉がとぶ。
「ん?痛覚あるのか?」
シグルドはそう言いながら落ちてくる雷を次々に避けていく。
『...ないです。けど!怖いじゃないですか!』
「んじゃ、避雷針になってくーーー」
『話聞いてくださいよ!あ、そうだ!シグルドさんの魔法を使えばいいんじゃないですか?』
「...あー。忘れてたな」
シグルドはポンと手をうった。
「『転移門』」
シグルドは魔法を使い、雲の外に出た。
「ったく、あいつの魔法めちゃくちゃだな」
「その言葉、君にだけは、言われたくいね」
転移したその先にはロイが待ち構えていた。
ダインズレフを振り上げた状態で。
「あれま、一本取られたね」
『え?なに呑気なこと言ってるんですか!もう一度転移門でーーー』
「それはできないと思うよ。そうだよね、シグルド」
「なーんだ。気づいてんだ。そうだよ。一分の間は転移門は使えない。他の魔法は使えるけど」
「ほらね。やっぱりそうだったんだね」
「あぁ。さすがに現状打破できるやつはないかな」
「じゃあ、これで終わりだ。『魔王斬』」
ダインズレフは紫色の気を纏い、シグルドに襲いかかる。
「なんちゃってね」
「!?」
「『二条・閃光』」
シグルドはクサナギを掲げた。
クサナギは目映い光を放った。
「くっ!」
ロイは突然のことに対応できずに怯んでしまう。
その隙にシグルドは距離をとる。
「あぶねー、あぶねー。死ぬとこだったな」
「あー、まさかこんなこともできるなんてね」
「こいつがなかったら死んでたな。うん」
「嘘だね。まだなにか隠してるじゃないか。あの『眼』魔法をまだ使ってないしね」
「あー、あれね。たぶん使わねーぞ。あれめちゃくちゃ疲れんだよ」
「そんなこと言わずにさ、使ってよ。人工石像には使って僕には使わないのかい?」
ロイは軽く挑発する。
「うーん。さすがになー。だりぃんだよなー」
「僕がどれだけ楽しみにしてたかわからないの?」
「そんなことわかるか」
『クサナギよ。我はお前ともっと戦いたいぞ』
『僕にそんなこと言わないでよ。戦ってるのはあくまでも主たちなんだからさ』
「「少し黙れ」」
『『......』』
話始めた二人に、シグルドとロイの声がハモった。
「まぁさ。ダインだって戦いたがってるからさ。頼むよ」
「......はぁ、仕方ねぇな」
シグルドはクサナギを鞘に戻した。
「お!やってくれるんだね?」
「あぁ。やってやる。だからよ、ガッカリさせんなよ」
シグルドは目を閉じ
「『紫眼」




