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無敗の門番  作者: 魃
第四章~秘刀~
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第五十五話

「『一条・閃』」

シグルドはそう言って抜刀した。

目にも止まらぬ速さの抜刀は、真空の刃となってロイを襲った。

「いい技だね。『爆炎剣』」

ロイはダインズレフを思いきりふった。

ロイを纏っていた白い炎が斬撃となってシグルドに向かってとぶ。

真空の刃と白い炎はぶつかり、小規模な爆発となった。

「遅くなったな、ロイ。『一条・閃』」

一瞬でシグルドはロイの背後に回り込み、抜刀する。

「うーん、間に合わないね」

ロイは防ぎきれずに真空の刃はロイに直撃した。

「ふん。どうせダメージはないんだろ?」

「うん。まぁね。それが『不死鳥剣フェニックスソード』の利点だからね。三回までならどんな攻撃も無効だよ。だからあと二回だね」

「たく。面倒な魔法だな。まったく」

「君に言われたくないね。どうせ爆発に乗じて『転移門ワープゲート』でも使ったんでしょ」

「ま、そんなとこだな」

二人ともまだ余裕の笑みを浮かべている。

「さてと、ウォーミングアップはもういいか?」

「うん。充分だよ。さてと、じゃあ行くよ」

ロイは地を蹴り、駆け出した。





アジトにて





フィンは二人の戦いの映像を見ていた。

「やっと見つけた......」

フィンは強く拳を握りしめた。

「シグルドを倒せれば彼が動くはず...」

フィンの拳から血が流れる。

「兄さん、絶対に仇をとるからね...」





ダインズレフとクサナギが激しくぶつかり合う。

剣技はほぼ互角だが、シグルドが若干押している。

「くっ、さすがに速いね。君との戦闘では大剣は不利だね。防御が間に合わないや」

ロイに纏っていた白く輝く炎はすでに消えており、ロイの体のいたるところから出血が確認できる。

「お前の攻撃の一発一発は重くて強烈だかな、当たらなければさして問題ではない」

「ひどくない!?もう怒ったよ!」

ロイは後ろに大きく跳躍した。

「『雷鳥剣サンダーバードソード』」

ロイが魔法唱えるとダインズレフから電気が頬走った。

「『魔法特化マジックアドバンテージ』」

「おぉー!すげーな、ありゃ。当たったらさすがに痛そうだ」

「これでどうだ!」

ロイはダインズレフを前につきだした。

すると、剣先に電気が集まり、

「『雷撃砲らいげきほう』」

電気の塊が一直線にシグルドに向かってとんだ。

「おっと、あぶねーな」

シグルドは右に跳躍し避けた。

しかし、避けた先の上空には黒い雲が広がっていた。

「ん?なんだこりゃ?」

シグルドは空を見上げた。

「『雷雨サンダーレイン』」

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