第五十四話
クサナギは光に包まれた。
その光は強くなり、目を開けていられないほどになった。
光がおさまり、シグルドが目を開けると、空から一本の刀がゆっくりと降ってきた。
「これが......クサナギ......」
鞘から抜くと、その刀身は黒く美しいものだった。
「さすが秘刀だな。これならなんとかいけそうだな」
『...ふぅ。あー疲れた』
「は?」
刀から急に声がした。
『あ、僕ですよ僕。ネフタス、じゃなかった。クサナギですよ。慣れないならネフタスでもいいですよ。ネフタスって名前気に入ってるので』
「お前...本当にネフタスか?」
『はい。一応しゃべれます』
「驚いたな。まさかしゃべれるとは...」
シグルドは急にしゃべるからかなり驚いたようだ。
『はは。それでは、僕の力について少し説明しますね、僕の力はダインズレフ同様、属性付与です。ダインズレフの属性は闇。僕は光です』
「ふむふむ。それで?」
『僕にも技があります。その技はーーー』
「ねー!まーだー!」
ロイが痺れを切らして叫んできた。
「もうちょっと待ってくれー!今いいとこなんだよー!」
『いや、もう行きましょう。僕の技は後で教えます』
「わかったよ」
シグルドはロイの元へ歩き始めた。
「あれ?もうよかったのかい?」
「あぁ。こいつがもういい、っていったしな」
そう言うとシグルドはクサナギをロイに見せた。
「なんだい?それは?」
『やはりな。久しいな。クサナギよ』
『そうだね。久しぶりだね。もう会わないと思ってたよ。200年くらい前にちゃんと封印したはずなんだけどね』
「あれ?ダイン、知ってるの?」
『知ってるもなにも、あれが秘刀・クサナギだ。先程の少年がクサナギの、化身だったのだ』
「なーんだ。そうなんだ。てか知ってたなら教えてくれてもいいじゃないか」
『我は黙れと言われたのだが......』
「ほら。言い訳しない!」
『...理不尽なり...』
「さて、そろそろ再開しようか」
ロイはダインズレフを構えた。
「そうだな。始めるか」
シグルドはクサナギを腰に差し、居合いの構えをとった。
「さぁ。今度はそっちから来なよ。今なら負ける気がしないからね」
「そうかい、そうかい、舐められたもんだな」
シグルドは柄に手をかけ、
「んじゃま、さっそく力使わせてもらうぜ」
『え?まだ説明してーーー』
「にぎったら何となく分かったんだよ」
『......』
「行くぜ『一条・閃』」
次からいよいよ第二ラウンド!
これから少し盛り上がります
これからもよろしくお願いします!




